最高齢三浦さん不明の河野さん「残念」
史上最高齢の80歳で世界最高峰エベレスト(8848メートル)に登頂、帰国した冒険家の三浦雄一郎さんは29日、東京都内で記者会見し「過去2回素晴らしい経験をしたが、今回は全員が十分楽しみながら、しばし苦しみながら、でも一生懸命やってたどり着けた」と笑顔で話した。
三浦さんは赤のマウンテンジャケットに黒いズボン姿で、自身が校長を務めるクラーク記念国際高校の東京キャンパス(新宿区)に設けられた会見場に登場。共に登頂した次男の豪太さん(43)も同席した。
ヒマラヤの高峰ダウラギリ(8167メートル)で行方不明になった登山家河野千鶴子さん(66)について、三浦さんは「限界をどこかで超えてしまったのだろう。非常に残念に思っている」と述べた。
三浦さんは23日に登頂し、26日にネパールの首都カトマンズに到着。現地でも記者会見し、ヒマラヤのチョーオユー(8201メートル)の「頂上からスキーを滑りたい」と、もう一つの夢への挑戦に意欲を見せていた。ネパールでは同国在住の支援者と会食、駐ネパール日本大使も表敬訪問した。