染五郎 手首完治「陰陽師」に全力投球
歌舞伎俳優の市川染五郎(40)が14日、平安時代の陰陽師・安倍晴明が祭られている京都市の晴明神社を参拝。自身が晴明を演じる東京・歌舞伎座の9月公演「九月花形歌舞伎 陰陽師・滝夜叉姫」の成功祈願を行った。夢枕獏氏の人気小説を初めて歌舞伎として上演する。
昨年8月の舞台公演中の奈落転落事故からまもなく1年。今年6月には、負傷した右手首に入っていたプレートも除去したといい「お医者様から『完治』という言葉をいただきましたので自信を持って、この『陰陽師』を作り上げるために思いをぶつけていきたい」と語った。
「空気のような透明感のある安倍晴明を演じられれば」と涼しげな表情に努めた染五郎だったが、さすがに40度近い猛暑の中での会見中には2度「しかし…京都は暑い…」と苦笑いを浮かべる場面もあった。
会見後には境内を見学し、「来年が本厄なんですよ」と本殿前に設置されている「厄除桃」を両手で入念に撫でて厄除け祈願していた。