北村総一朗、前立腺がんで舞台降板
俳優の北村総一朗(77)が前立腺がんであることを20日、所属する劇団昴が公式ホームページで発表した。18日にがんが発覚し、治療のため出演予定だった舞台「本当のことを言ってください。」(10月19~27日、東京・赤坂RED/THEATER)を降板する。北村はがん発覚後も舞台出演を熱望して稽古参加を訴えたというが、早期の前立腺全摘出手術が必要とされ、無念のドクターストップとなった。
舞台、テレビ、映画と幅広く活躍する名バイプレーヤーが、突然の病魔に襲われた。劇団によると、北村は8月中旬に体調不良を訴え、都内の病院で診察を受けたところ前立腺ポリープが見つかり、内視鏡手術を受けた。術後は日常生活を送っていたが、手術にともなう病理検査の結果、18日になって前立腺がんが見つかったという。
今月4日から「本当の‐」の稽古に参加していた。がんが発覚してからも稽古続行を強く希望していたというが、主治医に「早期の前立腺全摘出手術が必要」と診断され、降板を決断した。
現在は入院しておらず、今後、医師と相談して手術の予定を決める。これまで大病を患ったことはなく、周囲には「降板でご迷惑をお掛けして申し訳ない」と話しているという。代役は俳優・小山武宏(69)が務める。
北村は、1997年に連続ドラマとしてスタートし、映画化もされた「踊る大捜査線」の神田総一朗署長が当たり役となり一躍人気者に。俳優・小野武彦(71)、斉藤暁(59)とのトリオが、脇役の域を越えて「スリーアミーゴス」として人気を博した。2010年には北野武監督(66)の映画「アウトレイジ」でヤクザを演じるなど、愛されキャラからコワモテキャラまで幅広く演じ分けて親しまれている。