樹木希林 全身がんの危機切り抜けた
女優の樹木希林(71)が16日、都内で行われた「第37回 日本アカデミー賞」優秀賞発表会見に、3月7日の授賞式でともに司会を務める西田敏行(66)と出席し、公表していた全身がんの治療が終了したことを明かした。健康不安をひとまず払しょくしたことで、授賞式では西田との軽妙なやりとりで沸かせてくれそうだ。
衝撃の全身がん告白から1年、心配された“樹木の危機”はひとまず去ったようだ。
誕生日だった前日に通っている九州の病院で治療を受け「昨日が今回の治療の最終日。もう少しいたかったんですけど、これ(会見)に合わせて帰ってきました」と、治療の終了を明かした。
続けて「(医師からは)『がんというものは、消えたように見えても分からない。何年か出なかったら治ったかな』ということを言われました。常に(がんを)持っている人間といいますか」と説明。不調は感じておらず「生活の質は変わらない」という。同席した西田も「みじんも(不安を)感じません」と、太鼓判を押した。
同賞の授賞式では、前年の主演女優賞受賞者が司会を務めるのが決まり。樹木は昨年の受賞スピーチで「冗談じゃなく、全身がんなので来年の仕事(司会)は約束できないんですよ」と公表していた。05年に乳がんの全摘出手術を受けたが再発。担当の医師は、デイリースポーツの取材に「10年には骨など13カ所に転移」していたことを明かしている。
昨年の授賞式から始まった“がん騒動”に一区切りつけた樹木。昨年は約束できなかった大役も、無事に果たせそうだ。