桂歌丸が入院、「笑点」収録は欠席へ

 落語家の桂歌丸(77)が慢性閉塞(へいそく)性肺疾患と肋骨(ろっこつ)骨折のため、3月29日から横浜市内の病院に入院していることが4日、分かった。

 歌丸はこの日、出席予定だった落語芸術協会の真打お披露目会見を欠席。協会関係者を通じて書面で入院を報告した。5日に行われる日本テレビ・読売系「笑点」の収録は欠席。司会の代役は別のメンバーが務めるという。

 歌丸が肺疾患での休養を余儀なくされた。

 歌丸が発表した書面によると、異変を感じたのは3月20日。大阪から東京に帰る新幹線の車内で、せき込むと胸に痛みが走った。数日は我慢しながら仕事を続けたが、呼吸が苦しく、痛みで食事も取なくなったため、同29日に病院を訪れた。

 診断の結果は「高度慢性呼吸不全」。体力が落ちていたこともあり、大事を取って入院した。精密検査の結果は「慢性閉塞性肺疾患」で、胸の痛みはせき込んだ際に肋骨にひびが入ったことが原因とみられている。

 肺機能が低下し、血液中の酸素濃度も落ちているため、入院直後から現在も24時間、酸素吸入器をつけている。退院まで2週間以上はかかる見込みで「ある程度動ける状態になるまでお休みを頂く所存でございます」と治療に専念する。

 5日に行われる「笑点」の収録は欠席。代役はレギュラーメンバーが務めるが「誰が司会を務めるかはお楽しみにしていてください」とあえて明かさなかった。4月25か26日に岩手県で予定される次回の収録までには復帰する意向だという。

 歌丸は2006年から「笑点」の司会を務めているが、収録を休んだのは、肺炎を患った10年の2月27日に行われた2回分だけ。09年に肺気腫を患った時や、12年に腰部脊柱管狭窄(きょうさく)症治療の手術を受けた時も休むことはなかった。

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