ジョニー大倉 ロックは生きる喜びだ
昨年6月に肺がんの宣告を受け、13日に都内のライブハウスで復活ライブを行ったミュージシャンのジョニー大倉(61)が死と闘う心境を語ったインタビューが16日、フジテレビ系「ノンストップ!」で放送された。
ジョニーは出演前、「のしのしと歩けないんだよ。ライブといっても完全に治っているわけじゃないので、自分の声の張り、高さ、それが今日は完璧にはならないかもしれないけど、自分の心で伝えてあげられればいいかなと思ってる」と完全な声を出せないことは承知の上で、心を伝えるつもりだった。
最初は座ったままでのステージを勧められたが、杖を手に歩いて登場、1曲目の「ホープ」は立ったまま歌い切り、大歓声を浴びた。
満足のいくステージを終えたあと、死の宣告を受けた際のことを振り返り、「2週間なんて言われたって、こっちはそんな気ないよ。最後は死を迎えてもいいけれど、それまでに何かあるだろう、そんな気持ちで闘ってみようかと思った」と、がんと真っ向立ち向かった覚悟を話した。
病気はほぼ完治したが、抗がん剤治療は続く。「僕の場合は強くてね。抗がん剤を打ったりすると吐き気がしたり何したりとあるけど、僕はかっ血して血出したりしたくらいで、後は吐き気もあるけれど、そんなにひどくない」と、ジョニーの闘う気持ちが病に勝ったようだ。
そして、思わざるを得ない。「死への恐怖はあります。それをどう人生の中に取り持っていくかじゃないの」。最後にロックンロールとは?と尋ねられたジョニーは「生きる喜びだ」と答えた。