市村正親 胃がん手術は無事終了
胃がんを公表した俳優・市村正親が2日までに腹腔鏡手術を無事に終了していたことが2日、分かった。市村の代役として、ミュージカル「ミス・サイゴン」(東京・帝国劇場)の舞台にこの日初めて上がった筧利夫がカーテンコールで明かし、所属事務所も認めた。市村は7月27日に胃がんのため2週間入院し、手術を受けることを発表していた。
代役決定からわずか5日で舞台に立った筧は、昼の部終了後に行われた特別カーテンコールで観客からの大きな拍手を浴び、「こんなに短い期間で舞台に立つのは初めて」と感無量の面持ち。「今日より明日、明日より千秋楽に向けて、今よりいい芝居にしていくことが、術後の市村さんの一番の特効薬になると思います」と表情を引き締めた。
市村は関係者を通じて、筧に宛てた手紙を渡しており、昼公演後に筧に手渡された。「初日おめでとう。本当に助けてくれてありがとう。どうか千秋楽までけがのないよう気をつけてください」という内容だったという。
昼公演後に会見した筧は、7月中旬に市村の「体調不良」を告げられ、「負担を減らすため」トリプルキャストを打診され、1人で歌のレッスンを続けていたことを明かした。代役決定は7月27日で、ほかのキャストとのけいこはわずか2回しかできなかったという。