木久扇おかえり!がん克服「笑点」復帰
初期の喉頭がん治療のため休養していた落語家の林家木久扇(76)が27日、都内で行われた、日本テレビ系の演芸番組「笑点」(日曜、後5・30)の大喜利コーナーの収録を行い、番組復帰した。冒頭で「元気に戻って参りました」とあいさつ。歌ネタを披露するなど、休養前と変わらないテンションで、司会の桂歌丸(78)が“しゃべり過ぎ注意報”を発令するほどだった。
トレードマークの黄色い着物の木久扇が笑顔で手を振り登場すると、会場は大歓声に包まれた。
患部が喉だけに、声が心配されていたが「元気に戻って参りました。ずっと待っていただいてありがとうございました」と以前と変わらぬ声で第一声。観客に加え、司会の歌丸、大喜利メンバーの三遊亭円楽(64)、三遊亭小遊三(67)、三遊亭好楽(68)、春風亭昇太(54)、林家たい平(49)、座布団配りの山田隆夫(58)も笑顔で拍手。木久扇の復帰を祝った。
収録では病気ネタや、「いやん、ばかん、んふ~ん」の歌ネタを披露するなど元気いっぱい。収録後の会見でも「回復は70%くらい。きょうは番組のリズムに乗るのが難しかった」と言いながらも長々と病状を説明し、歌丸に「しゃべり過ぎじゃねえか」と突っ込まれるほどだった。
木久扇は7月に初期(ステージ2)の喉頭がんが発覚。切除せず、通院で放射線治療を受けたが、日々の治療時間は3分くらいで、逆に暇をもてあましていたという。休養中は木久扇の席を空けたまま大喜利が行われたが、「みんなは出演料が出ているのでいいなって思いました」と笑わせた。
自身も休養経験のある歌丸は「随分しゃべってて、うるせーなと思ったよ。放っとくとしゃべるんで注意しないと」と歌丸流に木久扇を気遣った。
放送は木久扇の誕生日でもある10月19日。テレビ復帰自体は11日放送の同局「メレンゲの気持ち」(土曜、正午)が先となる。