ドラえもん大山のぶ代 認知症で闘病
人気アニメ「ドラえもん」の声などで知られる声優・大山のぶ代(78)が認知症を患い闘病中であることが13日、分かった。夫の俳優・砂川啓介(78)が、TBSラジオの「大沢悠里のゆうゆうワイド」で公表した。直前の発言を忘れ、自力入浴ができないなど日常生活に不自由もあるが所属事務所によると、声優の仕事を続ける意思があるという。大山の夫である砂川の口からショッキングな事実が告げられた。
砂川によると大山は認知症で闘病中といい、症状が出るときと出ないときがあるという。自宅で生活しており、体は元気だが直前に言ったことを忘れる、得意の料理ができない、自力入浴ができない状態。現在は砂川や家政婦さん、マネジャーが協力して介護、食事や入浴をサポートしている。
砂川は「脳梗塞の後遺症だと思い、(病気に)気づかなかった」と告白。番組内では今月26日に都内で開催する砂川のライブ「君は、独りぼっちじゃない・・・・?」で販売するCDアルバム用に、大山が先週自宅で収録した曲紹介などの元気な声が放送された。
同番組に出演する知人でタレント・毒蝮三太夫(79)から、介護などについて話すよう助言を受け病状報告を決めたという。
所属事務所によると08年に脳梗塞を発症した大山は、1年以上前に認知症の疑いがあると診断を受けた。2~3カ月に一度の通院を続け薬も服用。最近は本人も病気を自覚しており時々、「疲れたぁ」と弱気な発言もする。ただ、人前や気の張っているときは、しっかりしており「長いセリフは無理ですが、台本を渡せばしっかり読む。声の仕事を続ける意思がある」という。
大山は79年から05年まで「ドラえもん」の声を担当。10年にゲームソフト「ダンガンロンパ」で5年ぶりに声優を務めた。14年4月には砂川のステージに姿も見せ、最近では、同年11月から放送されたアニメCM「おにくだいすき! ゼウシくん」で「みの太」の声を務め、タイトルコールを担当した。今後の仕事は未定という。