大山のぶ代は娘…夫・砂川が近況明かす
認知症であることが明らかになった、女優で声優の大山のぶ代(81)について、病気を公表した夫の俳優、砂川啓介(78)が15日、都内で会見を行い、近況などについて説明した。また大山の年齢が78歳ではなく81歳だったことも告白。さらに自身も2年前に胃がんを患い手術を受けていたことなどを明かした。
ラジオ番組で大山の認知症を公表してから2日。砂川は「イメージを壊したくなかった」と病気を隠していた事実を打ち明けた。その上で、「彼女は完全に子どもになっている。倒れる前は姉という感覚だったけど、やんちゃな幼い娘ができた感じ。いとおしさを感じますね」と最愛の妻への思いを口にした。
08年に脳梗塞を患った大山は2年前に「アルツハイマー型」と診断された。リハビリは大山が怒ってしまい継続できない状況で、会話も「話が通じないから難しい」という。自宅では、放送中のアニメ「ドラえもん」を観賞。自身が26年間、声を担当していた認識は「あるのかないのか、よく分からない」と話した。
ただ、最近は顔色も良くなり、明るい話題も増えた。元気の源は音楽。カラオケ部屋で砂川の歌声を楽しむ。「一緒に歌い表情も豊か。悲しい歌があると涙をこぼし、『もう終わり?』」と残念がるなど、“音楽療法”の効果が出ているようだ。服用する薬との相性で食べられない食材もあるが、体重は40キロ台から54キロに増えたという。
大山の年齢が実は、81歳だったことも告白。公式プロフィルでは1936年10月16日生まれだが、実際は33年生まれ。砂川は「1つ違いとずっと言っていた。(64年に)結婚するときにうちの両親に対してのあれ(気遣い)だったと思う」とした。
自身が2年前に胃がんを患ったことも告白。体重は10キロ減ったが、抗がん剤治療も行っていないと元気に話した。妻の認知症を公表し「ほっとした」と心境を語った。