奇跡の生還…大木凡人「最強伝説」とは

 タレントの大木凡人(ぼんど)が今年1月に大動脈解離の手術を行い、奇跡的に生還していたことが報じられた。その報道を聞いて思い出したのが、浅草キッド・玉袋筋太郎から聞かされた話。昨年の今頃、東京・四谷三丁目のスナックで出会ったという大木の強烈過ぎる素顔だった。

 玉袋がテレビ番組でも共演しているライムスターの宇多丸(ラッパー、映画評論家として活躍)とスナックで飲んでいた深夜2時頃、長身(184センチ)で独特の髪型とメガネの男性が4文字の放送禁止用語を連発しながら入店してきたという。“凡ちゃん”だった。

 ハイテンションの大木は玉袋を見つけると「お前ら(浅草キッド)が俺のことを『芸能界最強』なんて言うから、息子が学校でいじめられたんだぞ」と絡んできたという。そして謝る玉袋のノドボトケに「分かってんのかぁ!」と手刀を寸止め。「まぁいいんだけどさ。そのいじめたガキの親全部ボコボコにしてやったからよ。こないだも歌舞伎町で6人相手にケンカだよ」と殺気を漂わせる大木に、玉袋は「もう、凡人さんの言ってることが梶原一騎先生の『カラテ地獄変』なんだよ!」と“奇跡の遭遇”に感動を隠せなかった。

 大木の勢いは止まらない。「アントニオ猪木のボディーガードをやっていた」とぶち上げて周囲を驚かせたかと思うと、「●●●と警察と▲▲。とにかく芸能界はその3つを押さえとけば大丈夫だから。要はバランスだ」と、ディープな処世術を展開。玉袋は「とにかく人を楽しませる天才。必死に俺たちのことを笑わせてくれた。やっぱり『昭和の人』なんだと思うよ。キャバレーの司会とかやってた人はすごいんだな」と、今の日本では絶滅危惧種になりつつある“肉食恐竜的”な人間力に舌を巻いた。

 といった話は昨年6月にデイリースポーツ紙面の玉袋コラムで披露されたのだが、改めて、この場で再現してみた。かつて「街かどテレビ11:00」の司会など、お茶の間では“ほのぼの”キャラクターで知られてきたが、実像はかなりの“武闘派”であることが伝わるエピソードだ。

 そんな“絶口調”でパワー全開だったスナックの夜から約7カ月後に倒れ、九死に一生を得た凡ちゃん。今回、実年齢が明かされたことで早くも7月には古希を迎えることになる。まずは体調回復を最優先していただき、いずれは生まれ変わった破天荒キャラでの活動再開も楽しみにしたい。その個性からすれば、4歳のサバ読みなど取るに足らない!?

 (デイリースポーツ・北村泰介)

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