ASKA容疑者、検査キットも押収
人気男性デュオ「CHAGE and ASKA」のASKA(本名・宮崎重明)容疑者(56)と知人の会社員、栩内香澄美(とちない・かすみ)容疑者(37)が覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された事件で、東京・目黒区のASKA容疑者の自宅から覚せい剤検査キットが押収されたことが18日、分かった。日常的に覚せい剤を使ったASKA容疑者が発覚を恐れ、検査していたとみて調べている。ASKA容疑者はこの日午前、東京地検へ送致された。
衝撃の逮捕から一夜。警視庁の捜査で、ASKA容疑者の覚せい剤の常習性が浮き彫りにされてきた。
ASKA容疑者の自宅から押収されたのは、尿の覚せい剤成分を判定する検査キット数個。未使用の状態だったという。通常は病院や警察で使われるもので、一般には入手が難しいという。
また、押収された薬物が、数十回使用できる分量の覚せい剤とみられる粉末や合成麻薬MDMAが約90錠と多量だったことも明らかになった。錠剤などは小さい袋に分けられ、書斎の本棚や引き出しに隠されていたという。
これらのことから、警視庁組織犯罪対策5課は、ASKA容疑者が、薬物を日常的に使用し、発覚を恐れて、自ら検査キットで確認していたものとみて、キットの入手経路などを含めて捜査。所持に加えて使用の容疑でも立件を検討している。
さらに、ASKA容疑者が今年に入って月に数回、栩内容疑者のマンションに出入りしていることも確認。週末の未明に訪れ、明け方に出て行くことが多かったという。
ASKA容疑者と栩内容疑者はこの日午前、東京湾岸警察署から東京地検に身柄を送致された。車内のASKA容疑者は黒いシャツを着用。カメラマンの放列からはフラッシュが浴びせられたが、黒縁メガネをかけ、終始目を閉じていた。警察署で出された朝食は残さず食べたという。一方の栩内容疑者はグレーのスウェットにメガネ姿。報道陣を避けるようにうつむいていた。