たけし ASKA容疑者をバッサリ
映画監督・北野武ことタレントのビートたけし(67)が22日、都内で、フランスのシャンパン愛好団体「シャンパーニュ騎士団」が任命する「オフィシエ・ド・ヌール(名誉隊長)」の叙任式に出席し、今月17日に覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕されたASKA容疑者を「本当に(薬物を)やめようとしたら、(薬の)ない国とか状況にならないと難しい」とバッサリ斬り捨てた。
騎士団の「名誉隊長」に任命されたたけしが、逮捕されたASKA容疑者をバッサリ斬った。「のりピーみたいにもうちょっと逃げてくれれば、(レギュラーを務める)『ニュースキャスター』の視聴率も上がったのに」とたけし節で批判した。
浅草芸人としてヒロポンで亡くなった先輩芸人の姿も見てきただけに、薬物から抜け出す難しさも知っている。「(薬物は)本人の意識じゃなく、頭が欲しがるもんだから。自分の意思で抑制できないんだよ」と苦い顔。「われわれは禁止されてる時代でよかったかも。国も、取り締まり方を考えないといけないかもしれないね」と提言した。
ジャンルは違えど、同じ2人組で仕事をしていただけに、メンバーのChage(56)には理解を示した。「大変だと思う。おれも相方がきよしさんで大変なんだよ」と“できの悪い相方”を引き合いに出し、爆笑を誘ったが、その口調には優しさがあふれた。
今回の「オフィシエ‐」に加え、過去にはフランス文化省が授与する芸術文化勲章の「シュバリエ(騎士)」を1999年に、最高位の「コマンドール(騎士団長)」を2010年にそれぞれ受章しているたけし。「次の目標は国民栄誉賞と文化勲章。で、もらった後にはく奪されることだね」と照れながら喜びを表現した。