大沢樹生、恩人のASKA容疑者に複雑
1980~90年代の人気アイドルグループ「光GENJI」の元メンバー、大沢樹生(45)と諸星和己(43)が24日、都内で映画「鷲と鷹」の初日舞台あいさつを行った。
光GENJIの大ヒット曲を手がけた“恩人”のASKA(本名・宮崎重明)容疑者(56)が覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕されたことに、大沢は複雑な心境を吐露。諸星はASKA容疑者の歌マネを披露するなど暴走気味の中に、悔しさをにじませた。
光GENJIが1987年に発売したデビューシングル「STAR LIGHT」は作詞をASKA容疑者(当時は飛鳥涼)、作曲をチャゲ&飛鳥(当時)が手がけた。続く「ガラスの十代」「パラダイス銀河」もASKA容疑者が作詞作曲し大ヒット。2人にとって“恩人”だった。
大沢は「コメントは差し控えさせて」と遮断。それでも、困惑気味に「光GENJIはチャゲアスさんの楽曲提供があってのものだと思うので、感謝は忘れない」と、複雑な心境を吐露した。立ち直ってほしいかと聞かれると「今は残念としか言いようがない」と、言葉を絞り出した。
映画監督デビューとなった今作では、諸星演じる主人公の刑事が麻薬取締法違反で現行犯逮捕するところからストーリーが展開。大沢が「麻薬撲滅のメッセージも込めた」と話すだけに、あまりにもタイムリーな話題に顔をしかめた。
諸星は「ASKAさんがどうこうより、そういう物が世の中に存在しすぎているのが良くない。もちろんそれに手を出すのがいけないんだけど」と神妙だったが、その後は一転。
「『今日は余計なことを言うな』と言われているんで」と切り出すと「♪余計な~」と、チャゲアスの「SAY YES」をASKA容疑者のモノマネで披露し「公開は明日(あす)か、明日かと待っていた」とダジャレも。あえてネタにすることで、苦い思いを吹っ切ろうとしているようだった。