ASKA治療「まだ第一歩にすぎない」
覚せい剤取締法違反と麻薬取締法違反の罪に問われた人気デュオ「CHAGE and ASKA」のASKA(本名・宮崎重明)被告(56)の初公判が28日、東京地裁で行われ、検察側は懲役3年を求刑した。
薬物依存症治療の専門家で、「周愛利田クリニック」(東京都北区)院長の利田周太医学博士は、医療施設に入院して治療中のASKA被告について「まだまだ。第1歩を踏み出したにすぎない時期でしょう」との見方を示した。
治療は集団ミーティングと投薬を並行して行われることが多く、入院期間は3カ月程度が一般的だが「本当に断ち切れたと言えるまでには5年はかかる」という。早期に治療を止めれば「間違いなく再び依存することになる」と警告した。
「まず人に頼らず自分自身で治さないといけないという自覚を持たせることが必要」で、家族の過度のサポートが障害になる難しさもあるという。
栩内被告を「大事な存在」と発言したことには「薬物によって、家族の愛情も理解しづらくなる症状にもなる。ご家族には酷だが『病が言わせている』と受け止め耐える時期」と助言した。