たかじん妻 知人も訴える…訴訟2件目

 昨年1月に食道がんのため死去したタレントやしきたかじんさんの妻・家舗さくらさんが、たかじんさんの30年来の知人とされる大阪市の男性Aさんに対し、1000万円の慰謝料を求める民事訴訟を起こしていたことが18日、わかった。第1回口頭弁論は、3月9日に大阪地方裁判所で行われる。

 さくらさんはたかじんさんの弟子に名誉を傷つけられたとして提訴しており、18日、第1回口頭弁論が開かれた。さくらさんがたかじんさんの関係者を訴えたのは今回で2件目。原告代理人は、今後もインターネットや出版物などで中傷的行為が行われた場合、さらなる訴訟を起こす可能性にも言及した。

 訴状によると、Aさんは自身のブログで、昨年5月から11月にかけて数回、さくらさんについて記述し、名誉を傷つけたとしている。

 具体例として、たかじんさんの余命5カ月だと医者から知らされ、たかじんさんに入籍や高額の買い物をねだったとしたこと、またイタリア人男性との婚姻歴があり、たかじんさんとは重婚状態だったとしたことなどを列挙。その上で、Aさんはブログでたかじんさんと極めて親しい仲であることを記載し、ブログの内容を真実だと受け止めさせるとしている。

 Aさんはすでに、ブログ内の当該記事は削除。1月31日には同ブログで、さくらさんから訴状が届いたことを明かし、裁判費用のカンパを募る書き込みをしていた。2月に入り、数回にわたってカンパの金額とお礼をつづっていたが、16日に突然、「募金終了と返金のお知らせ」との題でブログを更新し、これまで集まったカンパを全額返金することを表明した。

 またこの日は、さくらさんが、たかじんさんの弟子である歌手の打越元久氏に対して起こした、名誉毀損の損害賠償1000万円を求めた訴訟の第1回口頭弁論が大阪地裁で行われた。

 法廷に被告側は出廷せず、口頭弁論は約10分で閉廷。傍聴席に座った打越氏は、デイリースポーツの取材に「細かいことは弁護士にお任せしています」としながら、「もちろん、腹は立っている」と争う姿勢を明確にし、「訴状が届いた際、81歳の母親がショックで倒れた」などと明かした。

 原告のさくらさんの代理人弁護士によると、さくらさんからは、昨年11月ごろからネット上の書き込みなどに関して相談があり、その中で今回の訴訟に至ったという。さくらさんは、打越氏の発言に対して「事実無根でひどい、ということは話している」(原告代理人)とした。

 さくらさんがたかじんさんの闘病生活を支えた様子を描いた、百田尚樹氏のノンフィクション「殉愛」に関しては、昨年11月にたかじんさんの長女が、プライバシーを侵害されたとして発行元の幻冬舎に出版差し止めなどを求める訴えを東京地裁に起こしていた。

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