野々村氏弁護士が取材自粛要請
政務活動費をだまし取ったとして今年8月、詐欺などの罪で神戸地検から在宅起訴された“号泣県議”こと野々村竜太郎元兵庫県議(49)の初公判が24日、神戸地裁で開かれる予定だったが、本人が急きょ欠席。公判は開かれなかった。
被告側の主任弁護人を務める戸谷嘉秀弁護士によると、野々村氏は当初、出廷する意思を明らかにして打ち合わせを進めていたが、初公判を前に精神的に不安定になり、10日ほど前から精神科の病院にも通うようになったという。また、報道関係者が取材のため自宅を取り囲んでいることから、「家を出られない」と話しており、取材の自粛を求めていることも明かした。
野々村氏の要望を受け、戸谷弁護士が報道各社に向け、取材自粛を求める要望書を出した。以下は戸谷弁護士の要望書全文。
「本日、野々村竜太郎氏の第1回公判が予定されており、本人も出席の予定でしたが、ここ数日、度重なる取材申し込みにより、本人が精神的にダメージを受け、本日の早朝もマスコミ関係者に張りつかれていたため、家を出られない状態になり、裁判に出席することができませんでした。
本人のみならず、家族や近隣住民の方々も大変迷惑されており、結果として、過度な取材が裁判の進行の妨げとなったことは誠に遺憾です。
今後、撮影や取材は一切お断りしますので、マスコミ各位におかれましては、自宅および家族宅の生活圏に行かないのはもちろん、取材は自粛されますよう、要望いたします」