入院中の清原被告、43日ぶり顔見せた
覚せい剤取締法違反(所持、使用)の罪で起訴され、17日に保釈されて千葉県松戸市内の病院に入院した元プロ野球選手の清原和博被告(48)が18日、病室から外へ向けて顔を出す姿が日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」で放送された。無精ひげをたくわえた顔は若干やつれたように見え、勾留生活の長さをうかがわせた。
保釈時には乗車した車の窓に黒いシートを張り巡らせ、一切顔を見せなかった清原被告。松戸市の病院に入院してから一夜明けたこの日、午後1時40分ごろ、7階にある病室の窓からカーテンを開けて外を見る姿が、テレビカメラにとらえられた。
髪は逮捕時とほぼ同じく丸刈りで、Tシャツ姿。口の周りとあごには無精ひげが目立った。病院の外には約50人の報道陣が取り囲んでいたが、その様子が気になったのか、時折目を細めながらチラチラと見て、30秒ほどで再び病室の奥に姿を消した。
清原被告の顔が映されたのは、2月4日の送検時以来、43日ぶり。長きにわたった勾留生活の疲れを感じさせるように、若干やつれたように見えた。関係者によると、勾留中にも複数回、病院で糖尿病の治療を行っていたという。
清原被告が入院しているのは、松戸市内の総合病院で、心臓病や糖尿病の治療に定評がある。清原被告の病室は最上階の7階の南端にあり、院内に1室のみの「特別室」。1日の個室代は5万4000円で、フロア自体は一般患者の病棟と同じだが、入り口ドアの左には、指紋認証が必要なドアロックがつけられているという。
この日は病院関係者が本紙の取材に応じた。17日午後10時過ぎ、清原被告が病院に到着した際の様子については「すごく騒がしくて、何事かと思った。後で清原さんが来たと聞いてビックリした」と明かした。また、入院患者の多くは、清原被告が「特別室」に入院していることを知っているという。
清原被告はこの病院で、持病である糖尿病の治療を行う。薬物治療については、近日中に専門の病院に転院し、あらためて治療を始めるとみられている。また、清原被告の大阪・岸和田の実家はひっそりとし、人の気配はなかった。