東山紀之、主水に誓った“生涯仕事人”
少年隊の東山紀之(46)が13日、東京・六本木のテレビ朝日で行われた主演スペシャルドラマ「必殺仕事人2013」(17日、後9・00)のヒット祈願イベントに出席し“生涯仕事人”を誓った。放送日が、必殺シリーズで長く主人公の中村主水を演じていた故藤田まことさんの命日と重なったことに「導いてくれたんじゃないかと思う。藤田さんの思いをつないでいきたい」と使命感を持っており「誰が何と言おうと続けたい」と、熱い思いを明かした。
偉大な仕事人の命日と重なった放送日に、運命を感じた。東山は「つないでいかないと、という覚悟を感じています」と、藤田さんの“仕事人魂”を生涯、継承していくことを誓った。
藤田さんが中村主水を初めて演じた年齢と同じ41歳の時に、東山も「渡辺小五郎」として「必殺‐」シリーズの主演を受け継いだ。40歳を過ぎて「日本文化、日本語の美しさ、奥深さが自分の中で花開いた」という自身の心境の変化もあり、小五郎を演じることに「縁を感じた」と言う。
初出演から6年が経過し、時代劇への思いはますます深まっている。東山は「WBCやサッカーW杯で『サムライ』ジャパンと言われるように、僕らのDNAには侍のスピリッツが流れている。大切にする時期に来ていると思うし、僕らがそれを表現するのは時代劇だと思う」と持論を熱弁。今回の作品では、俳優人生57年で初めて悪役に挑んだ里見浩太朗(76)と刀を交え「里見さんが培ってきたものを感じた」と手応えを明かした。
イベントでは、墨絵アーティストの茂本ヒデキチ氏が披露した小五郎のライブペインティングに「かっこいい。ニューヨーク近代美術館に飾りたいくらい」と感激。「世界に誇れる時代劇の様式美、精神性を大切にしたい。藤田さんに『僕らがしっかり“ここ”を守ってます』と伝えたいですね」と天を仰いでいた。