ジャニーズの歴史と秘話、舞台で公開
ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(81)が24日、都内で会見し、ジャニーズの歴史を舞台化すると発表した。
2012年2月にDVDデビューしたA.B.C‐Zが主演する舞台「ABC座2013 ジャニーズ伝説」(東京・日生劇場、10月6~28日)で、社長が語る思い出をもとに、1964年にレコードデビューした初代ジャニーズの秘話などを描く。
この日、都内で行われた製作発表では、初代ジャニーズの元メンバーで歌手・あおい輝彦(65)から肉声メッセージが届いた。
普段から表舞台に顔を出さない社長のJ秘話が、舞台で公開される。追憶の舞台をプロデュースする社長は「ジャニーズがどう成長してきたか。昔、何があったか表現できる」と喜んだ。
当初の予定では主演で脚本も手がけるA.B.C‐Zの生涯を描いた作品にするつもりだった。ところが、今春から脚本を書き出したメンバーと相談を重ねていく中で、初代ジャニーズの思い出話を聞かせたことがきっかけとなり、Jの歴史そのものを上演することに。
メンバーが初代ジャニーズ、フォーリーブス、少年隊、本人役など何役も演じ、グループの名曲も披露していく。
注目は初代ジャニーズが1966年、4カ月滞在したアメリカでミュージカルを見て歩き、幻の名曲「Never My Love」をレコーディングしたときの思い出だ。
日本の仕事の都合で再渡米できずに発売を断念すると翌年、譲り受けたアメリカのソフトロックバンド「アソシエイション」が全米チャート1位を獲得。社長が「人生でもっとも熱かった4カ月」と語る思い入れのあるシーンも描く予定だ。
会場では、47年前に米国で録音した初代の「Never‐」を公開。けいこ場に行きたいと志願したあおいは、「僕たちジャニーズが全米チャートに踊り出たかもしれない、そんな青春の1ページ。歌っていると信じてもらえなかった。今でも歌える。ジャニーさんにも聞いてもらいたい」とメッセージを寄せた。社長やあおいの熱い思いを乗せ、伝説は未来へと紡がれていく。