スピルバーグが福山主演作をリメーク
歌手で俳優の福山雅治(44)が主演した映画「そして父になる」がハリウッドでリメークされることが28日、分かった。都内で行われた初日舞台あいさつで、是枝裕和監督(51)が米国から国際電話で生報告した。巨匠スティーブン・スピルバーグ監督(66)が率いる製作会社「ドリームワークスSKG」が手掛ける。
福山は満面の笑みで是枝監督を「おめでとうございます」と祝福した。監督、キャスト、製作時期は未定だが「うれしく思っています。どんな風にリメークされるんですかね」と、今から楽しみにしていた。
「そして‐」は今年5月にフランスで開催された「第66回カンヌ国際映画祭」で審査員賞を獲得。審査委員長を務めていたスピルバーグ監督が感動し、リメークを持ちかけていた。
是枝監督はこの日の舞台あいさつを急きょ欠席して渡米し、ロサンゼルスでスピルバーグ監督と会談。リメークのオファーは数社からあったが「映画を見てボロボロ泣いた」というスピルバーグ監督が権利を得た。
日本映画のハリウッドでのリメークは「荒野の七人」(オリジナルは「七人の侍」)や「リング」などがある。
なお「そして‐」はこの日、スペインで開催中の「第61回サン・セバスチャン国際映画祭」で観客賞を受賞した。