TOKIO誓う 武道館100回目指す
今年9月21日にデビュー20周年を迎えたバンド・TOKIOが2日、東京・日本武道館で全国ツアーのファイナルを迎えた。1994年11月2日の武道館初ライブから丸20年。これまで同所で57回公演し、66万2000人を動員した。「武道館100回公演」を今後の目標に掲げた5人は、この先の10年、20年にも意欲。デビュー15周年を迎えた後輩・嵐が駆けつけるなど盛大な“成人ライブ”となった。
“音楽の聖地”武道館でライブデビューを飾ったTOKIOが、20年分の感謝を込め、原点の地で熱唱した。ボーカルの長瀬智也(35)は「『20年、ありがとう』と、音で伝えられるバンドになったんじゃないかな」と瞳を潤ませた。
決して平たんな道のりではなかった。シングル1位獲得までかかった月日は7年。松岡昌宏(37)は「アイドルを目指して失敗した」、国分太一(40)も「TOKIOが嫌いな時期もあった」と振り返った。それでも、「解散の話になったことはない」(松岡)と全員で壁を乗り越えてきた。
95年にスタートした日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH」では、体を張り、アイドルの常識を覆す挑戦で、幅広い層の人気を得た。この日も会場では男性の野太い声援が。山口達也(42)は「世代も広がり、性別を超えた」と喜んだ。
ライブではデビュー曲「LOVE YOU ONLY」を会場の1万3000人と合唱するなど全23曲を披露。「TOKIO、ファンのみなさん、おめでとうございます!」と祝福した嵐の櫻井翔(32)ら14人の後輩が、TOKIOとともに「JUMBO」を歌う一幕も。
20周年ではジャニーズ初の野外フェス参戦など新たな挑戦もした。武道館100回公演を達成するとゴールドの色紙が飾られるため、リーダー・城島茂(43)は「ゴールド目指したい」とキッパリ。矢沢永吉(65)、松田聖子(52)、藤井フミヤ(52)が達成している100公演まで残り43。新たな目標に向け、TOKIOの“DASH”は続く。