タッキー 決意の“一人タキツバ”
人気デュオ、タッキー&翼の滝沢秀明(32)が13日、メニエール病のため休演した相方・今井翼(33)不在の中、横浜アリーナ公演初日を1人で迎えた。2003年2月にデビューしたタキツバがどちらかの不在でイベントを行うのは初めての非常事態だが、今井のパートはデータ音源で対応。“2人”でのコンサート演出にこだわった滝沢は「伝説のコンサートと言われるようにしたい」と、前を向きながらライブをやり遂げた。
「タキツバ」コールが鳴り響く中、滝沢が1人ステージに姿を見せた。1万5000人の温かな拍手を感じながら「翼を心から守ってやりたい。俺は翼が大好きです」と、自宅療養中の盟友へラブコールを送った。
2人は約2年ぶりとなるコンサートに向けて今年8月から話し合っていた。今井が体調不良を訴えてからは、今井のダンスを減らす方向で出演の可能性をギリギリまで探っていたが、体調を考慮して断念した。
デビュー以来、どちらかが欠けた状態でのライブは初めてとなったが、プロデュースした滝沢は2人のステージにこだわった。オープニングでは「ライブに出られなくてごめんなさい。でも、僕の想いは今ここに存在します」という今井のメッセージを画面に流した。今井の歌のパートはデータ音源で対応。照明や立ち位置も今井ありきで行い、今井が乗るトロッコも無人のまま走らせた。
ツアー初日となった10日の大阪公演は「正直、不安だった」と、今井不在でステージに立つことが怖かったことを告白。「伝説のコンサートと言われるようにしたい」と前を向いたこの日は、歌詞を間違えて歌い直す場面もあったが、アンコールから「翼」と書かれたTシャツを着て、全25曲2時間15分のステージをやりきった。
今井が体調不良を訴えてからは毎日、電話やメールで連絡。今井の誕生日(10月17日)以来、会ってはいないが、今井は「早く仕事がしたい」と早期復帰を願っているという。滝沢は「2人そろったときに倍返しで恩返しを…翼がやってくれる!!」と、笑わせながらファンに約束した。