岡田准一 命がけのエヴェレスト撮影

 V6の岡田准一(34)が、映像化不可能と言われた人気小説を映画化する「エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)」(2016年公開)に主演することが18日、分かった。

 人生をかけてエヴェレスト登頂に挑むカメラマン役で、3月にネパール入りする。共演は阿部寛(50)、尾野真千子(33)らで、エヴェレスト山頂近くでのロケは邦画史上初。3人には億単位の保険がかけられ、文字通り命がけでぶつかる。

 ジャニーズきっての演技派が、邦画史上初となる難行に挑む。

 原作は作家・夢枕漠氏の代表作。世界最高峰のエヴェレスト登頂を題材に、滑落事故で仲間を失った山岳カメラマン・深町誠(岡田)と孤高の天才クライマー・羽生丈二(阿部)の挑戦を描く。

 共に今年の日本アカデミー賞で優秀主演男優賞と優秀助演男優賞をW受賞した岡田と阿部は初共演。尾野を含めた3人は3月から1カ月半、実際にエヴェレスト入りし、撮影予定だ。高度順応しながら10日間かけて高度6000メートルまで登り、平地の半分ほどの酸素の中で演技するという。日没後の気温は氷点下10度を下回る。

 危険と隣り合わせのため1人当たり億単位の保険がかけられ、医師も同行。日本人スタッフ40人、現地のシェルパ、ポーターら40人のほか、荷物を運ぶヤギも加わった大撮影団を編成する。総製作費は15億円で、高秀蘭プロデューサーは「興収60億円を目指す」と鼻息が荒い。原作は世界的に人気があるため、海外マーケティングも視野に入れている。

 現在、キャスト陣は国内でのトレッキングや斜面の岩、氷壁を登る訓練などを行っている。ネパール入りする前には低酸素状態を体験できる特別な施設を訪れるという。

 ボルダリングを趣味にするなど肉体派の岡田は「過酷な撮影を楽しみ、しっかり体験していきたいと思います」と頼もしい。スタッフには「追い込んでください」と伝えているという。

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