大河夫婦!岡田准一の妻役は綾瀬はるか
“大河夫婦”の誕生だ。映画「海賊とよばれた男」(来冬公開)の製作発表が28日、都内で行われ、女優の綾瀬はるか(30)がV6・岡田准一(35)ふんする主人公・国岡鐡造の妻ユキ役で、岡田と初共演することが発表された。作家・百田尚樹氏(59)のベストセラー小説を山崎貴氏(51)が監督、岡田が主演した大ヒット作「永遠の0」の最強チームが再集結した作品に、さらなる強力助っ人が加わった。
丸メガネに法被を着た岡田の横で、着物姿の綾瀬が笑う。綾瀬は2013年放送のNHK大河ドラマ「八重の桜」、岡田は翌14年の同「軍師官兵衛」のそれぞれ主演俳優として、バトンタッチした間柄。豪華な“大河夫婦”の実現が、大作感を際立たせた。
映画は、出光興産の創業者・出光佐三がモデルの主人公・鐡造が、石油事業を通じて数々の苦難を乗り越えていく様を描く。綾瀬演じる最初の妻ユキは、最後まで感動的なエピソードが用意されている重要な人物だ。
夫婦は若い頃に離れ離れとなるが、綾瀬は「短い間なんですけど、鐡造を陰ながら支えていく役どころ。遅れての参加ですが、皆さんが笑い合っているので、いい作品になると確信しています」と笑みをこぼした。
中心となる国岡商店は、男所帯の会社。山崎監督が「綾瀬さんが来るとみんなのはしゃぎぶりがすごい」と明かすように、現場を役柄同様、華やかにしているという。
10月中旬にクランクイン。スタジオには、あちこちにグリーンバックが張られ、CGの得意な山崎監督らしい、独特の雰囲気が漂う。期待されるのは13年に公開され、興収87・6億円を記録した「永遠の0」超えだ。
日によって演じる年齢が違う難しい現場だが、岡田は「監督が『ホン(台本)を超える演技ができている』と言ってくれる」と胸を張った。普段から九州弁が出るほど役に入り込んでおり、「ライバルの『0』を超える感動を届けられるんじゃないかと思います」と意気込んでいた。