月亭可朝 ストーカー事件を振り返る(上)女性とは不倫関係だった
“最後の破天荒芸人”とも称される落語家の月亭可朝(79)は2008年、大阪府警にストーカー規制法違反で逮捕された。可朝はこれまでこの件について多くを語ってこなかったが、女性との関係について詳細に話した。また、敬愛してやまない師匠の故桂米朝さんの息子の米團治(58)の子守代わりだったことも振り返り、将来を案じた。【上】【下】で。以下は【上】。
-可朝師匠の師匠である人間国宝桂米朝氏が亡くなって2年です。
上方落語が動かんようになった。落語家はぎょうさんおるけど。
-米朝氏のご子息米團治さんが幼少のころ、可朝師匠が子守がわりに面倒を見ていたそうですね。アルサロ(アルバイト女性がホステスをするサロン、キャバレー。昭和の前半から中盤にかけてはやった)に連れていったとか。
はっはは。そんなこともあったな。ホステスが面倒見てくれるから楽なんや。僕の膝に乗せて車を運転させたこともあった。
-危ない。
せやけど男の子やから喜ぶねん。足はペダルに届かんけどハンドルは持てるやろ。米團治は今でも覚えてる言うてるけどな。ぶわーっと走った。
-米團治さんをどのように見ていますか。
落語の理論や、ネタとか一番勉強してますな。大阪の落語家で落語を一番知っている。やっぱり血筋かな。三枝(現桂文枝)の100倍知っとる。そろそろ上方落語協会の会長になればなと思うけど。教養にしてもリーダーシップにしても米團治はふさわしい。もう、やってなあかんねん。
-年齢的に。
そう。ときどき彼に言うてたんや。今年も何回か話してんねん。せやけど三枝が離さへんやろ。もう10年もやってる(※文枝は三枝時代の2003年に同会長に就任。現在も務める)。
-可朝師匠はお子さんを落語家にしようとは。
ワルが1人おったら芸人にしたろと思ってたんや。女でも男でも。せやけど1人もワルがおらへん。でも、娘はおもろいで。上沼恵美子よりおもろい。実はヨメはんが芸人嫌いでな。
-お聞きしくいですが2008年に大阪府警にストーカー規制法で逮捕されました。
そうそう。昔もそんなことがあって。女子大生の歌手が妊娠した言うて裁判を4年やったんや。全面勝訴やった。負けたほうが裁判費用を払わなあかんかった。4年やったから年に100万としても400万。それを全部、おれが払てやったんや。
-08年の女性とはどのような付き合いで。
相手の女性には婿はんがおって、わしとは不倫やったんや。(【下】に続く)