末成由美 昭和、平成、令和、次の元号も生きてます!新喜劇100周年視野に
吉本新喜劇の女優・末成由美(72)は1973年に吉本に入り、新喜劇の歴史が60周年となった現在、活動期間は50年が近づこうとしているベテランだ。衰え知らずで、昨年は71歳で大阪マラソンに挑戦し、フルマラソン初挑戦で完走した。今後の目標を聞くと「新喜劇100周年を目指して頑張ります!そのころは百十なん歳。たぶん生きてます」と豪快に笑った。
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-吉本新喜劇は劇団員の若返りを図る「吉本新喜劇やめよっかなキャンペーン」が1989年にあった。辞める人もいたが末成さんは辞めてないですね。
はい、辞めてないです。あの時には一斉に面接がありましてね。落ちたら落ちた時やと思ってましたから。でもまあ、残らせていただいたので、がんばろかなと。
-のちに吉本興業の役員になった木村政雄さんが面接を(木村氏は2002年に退社)。
そうそう。「末成くん、君はね、もう教える立場になるから後輩たちを教えていきなさい」って言われました。まあ、残ったらそうしよかなと思いましたね。
-去って行かれた方もいました。複雑な心境でしたか。
…あんまりあたし、考えないんです。そんなに。去って行かはった人は行かはったで向いてなかったんやろなと。どっちみち、ふるいにかけられて落とされるんやったら自分から身を引く方がいいと思った人もあったし。やっぱりマンネリ化してたからね、あの頃はね。良かったんでしょうね、あれやってね。その時は大変でしたよ。ぜんぜん知らない若い子とお芝居やって。徹夜で稽古したり。でも、それでまたぐーっと盛り上がってきたからね。やっぱり会社のすることはすごいなと思いました。
-やめよっかなキャンペーンがあったからこそ今の吉本新喜劇の人気があると。
もちろん、そうです。若い人に変えるといってね。ニューリーダーというのを作らはって。先見の明があるんですよ、きっと。
-吉本新喜劇のファンは全国にいます。メッセージを。
私は昭和から舞台に立って平成も頑張らせてもらって、令和でもやってます。たぶん、次の元号でも生きてると思います。新喜劇100周年を目指して頑張ります。ということはあと40年でしょ。40年ということは百十なん歳ですわ。たぶん、生きてると思います(爆笑)。それこそ妖怪と言われながら。目安としては100歳で現役で舞台に立ってギャグを言いますから。皆さん付いてきて下さい。100周年をお楽しみに。