ABC・増田紗織アナ 松本人志から「すごかったね」 4代目秘書務める『探偵!ナイトスクープ』は「大切な宝物」
ABCテレビの深夜バラエティー「探偵!ナイトスクープ」(金曜、後11・17。関西地域ほか)で進行役の「秘書」を務める同局の増田紗織アナウンサー(26)は、共演する「局長」ことダウンタウン・松本人志(59)の言葉に励まされ、「小さな自信」を胸に進化を続けている。歴史ある看板番組に入社1年目で抜てきされてから約3年半。今春からは4人の新しい「探偵」出演者を迎え、新しい風とともに番組を支える。
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「当時は本当に怖いもの知らずの新人だったので、その場にいられることが、また、秘書になれたことが素直にうれしかったですし、本当にありがたかったです」。入社1年目で名物番組に抜てきされた時は、プレッシャーより喜びが勝った。
「探偵!ナイトスクープ」では間寛平、石田靖ら人気タレントがふんする「探偵」が視聴者から寄せられた「依頼」に応え、疑問や悩みを解消する。今年3月に番組開始35周年を迎え、長年、関西地域を中心に熱狂的な支持を集めている。歴代の「秘書」は芸能人の松原千明さん、岡部まり、松尾依里佳が担当しており、アナウンサーの就任は増田アナが初めてだった。
入社後間もない2019年11月29日放送回から4代目秘書として出演。「皆さんのトークの仕方はもちろん、あの雰囲気の作り方を間近で見させてもらって、勉強させてもらっています。お話しする言葉一つで空気が明るくなったり、ご依頼VTRに沿ったすてきな雰囲気になったり。言葉一つでこうやって雰囲気って変わるんだなと」と、ベテラン陣から学ぶことも多い。
隣に座る松本からの言葉も糧になった。収録中のフリートークで松本から話を振られ、とっさに言葉を返したところ、「『あの振りに答えられたのすごかったね』と言っていただいた。それはもう、めちゃくちゃうれしかったです」。この経験から「『大丈夫』と自分の中に、小さな自信が少しずつできてきたのかなと思います」と、他の番組に生かせる自信も芽生えた。
入社前から各局のドラマを「どんなに忙しくても全部見ている」というテレビ好き。「バラエティーを見るのも大好きなので、これからも携わっていきたい」とキャリアを描く中で、ナイトスクープの秘書という役割は多くの人に知られるきっかけになった「本当に大切な宝物」だ。
別番組のロケ先で「ナイトスクープいつも見てるよ」などと声をかけられることもあり、「これまでは入社1年目のアナウンサーで東京出身というのもあって、大丈夫か、とご心配をたくさんおかけしていたと思うんですけど、局長、探偵さん、番組を見てくださってる皆さまのおかげで、少しずつ秘書らしくなれたのかな」と実感している。
番組には4月以降、新たな探偵として霜降り明星・せいや、ゆりやんレトリィバァ、カベポスター・永見大吾、落語家・桂二葉の4人が加入した。
ゆりやんには「お日様みたいな、あったかいオーラをまとっている」、せいやには「子供の依頼者さんと向き合う時、ちょっとお兄ちゃんみたいな感じで寄り添っていく姿が印象的」と、依頼者に寄り添う姿勢に感銘を受けた。二葉の声に癒やされて「とりこになってます」と笑い、永見には「(依頼者を)ナチュラルに温かく包み込んでいるようなイメージ」と、各探偵の個性を感じている。
ゆりやん、せいや、永見は増田アナと同じ平成生まれ。「これまでは先輩の探偵さんにいろいろな面で頼り切ってしまっていたので、平成生まれの一員として、探偵局を少しでも盛り上げることできたら」と、新しい風を受けてさらなる活躍を目指す。
◇増田紗織(ますだ・さおり)1997年1月7日生まれ、東京都出身。父の仕事の都合で4~9歳を米ニューヨークで過ごす。慶応大学法学部政治学科卒。2019年4月、ABC入社。同年11月放送回から「探偵!ナイトスクープ」4代目秘書に就任。同局ラジオ「SALLY’S COFFEE」、「ABCミュージックパラダイス」などにレギュラー出演中。特技は英語、ミュージカルダンス、ゴルフ。10歳から始めたゴルフのベストスコアは高校時代の89。スイーツコンシェルジュの資格を持ち、オレンジピールのチョコレートがけを愛する。