浪花のモーツァルトはモーツァルトが嫌いだった!キダ・タロー秘話まとめ

 “浪花のモーツァルト”として有名な作曲家キダ・タロー氏。「かに道楽」など関西人なら誰もが曲を知っているが、キダ氏本人のことは意外と知られていない。知られざる素顔をまとめてみた。

公開日:2017.9.20

「モーツァルトは、はっきり言って嫌いなんです」

【2017年5月22日デイリースポーツ紙面より】
 「ああいうタイプの音楽を作る人はちょっとつきあいにくい。伏線を張っていって徐々に盛り上げるとか、あまり感動的ではないメロディーが続いているのに感動的になるという一種の手法があるんです、音楽には。そういうのは嫌いなんです。音楽というのはアタマからケツまで全部美しくなければいかん」

「私の好みはショパンがばっちり」

【2017年5月22日デイリースポーツ紙面より】
 「あの人の音楽はどこをとっても全部美しく作られている。感情的に叙情的に。素晴らしい。でもね、ショパンがいい、モーツァルトが悪いという意味ではないです。音楽観の問題です。せやから、好き嫌いですわ。モーツァルトは嫌いなタイプ。ショパンは大好きなタイプ。」

「浪花のショパン、ごろ悪い」

【2017年5月22日デイリースポーツ紙面より】
 では、どうして〝浪花のショパン〟としなかった?
「ごろが悪いでしょ。浪花のショパンやったら」

「浪花のモーツァルト、自分で名乗ったこと一度もない」

【2017年5月22日デイリースポーツ紙面より】
 「松本さん(ABC「探偵!ナイトスクープ」を立ち上げた人)が大変なモーツァルトファンなんです。彼が私の音楽を評して『モーツァルトに似ている』と。そこから『浪花のモーツァルト』となりまして。彼が名付け親みたいな感じになったわけです。名付けてもらっていやなことはありませんし、そのままにしておいたらなんとなく広まったという。私が自分で名乗ったことは一度もないんです」

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