「ボクシング・１０回戦」（２０日、両国国技館）

　ＷＢＡ世界バンタム級４位のジョナサン・ロドリゲス（２５）＝米国＝と初の１０回戦で対戦するＷＢＡ７位、ＷＢＯ１０位の那須川天心（２５）＝帝拳＝が４日、都内の帝拳ジムで公開練習を行った。会見方式で報道陣の取材も受けた。

　左目下のあたりにあざができていることを問われた天心は、相手のパンチをガードした自分の手が当たってしまったと振り返り「顔で売ってるのに」と顔をしかめるそぶりをした。とぼけ顔の粟生隆寛トレーナーとコンビで、余裕を感じさせる一幕だった。

　この日に公開されたスパーリングは昨年８月に西田凌佑（２７）＝六島＝とＩＢＦ世界バンタム級王座次期挑戦者決定戦を争ったＷＢＯ３位、ＩＢＦ４位のクリスチャン・ヒメネス（２４）＝メキシコ。もう１人のパートナーもＷＢＣスーパーバンタム級１９位のヘスス・アレチガ（２４）＝同＝と、世界ランカーが務めている。

　「（相手が）どの距離もできるので、距離感だったりとか間合い、プレッシャーのかけ方、そこはなかなか読ませてくれない」と天心自身も語る手強い相手との練習で「勉強になっている」という。「お客さんもファンの方も、ランカーだったり同じ階級の人たちも、ちょっと那須川天心もうそろそろヤバいなと思ってもらえる。そういう試合になるかなと思っています」と語った。