パリで旗手、フェンシング江村美咲の苦悩 世界選手権連覇も「勝つのが当たり前と思われるように…」

 フェンシング女子サーブルの日本代表で、パリ五輪で旗手を半井重幸とともに務める江村美咲が5日、結団式・壮行会の後に行われた記者会見に出席した。

 東京五輪後にスポーツ界全体がコロナ禍で抱えた苦悩や、選手個人として乗り越えてきた逆境についての質問に、江村は2022年、23年の世界選手権で連覇をしたことから「勝つのが当たり前と思われるようになって」と、精神的な苦しさも抱えていたと告白した。その中で、左足甲の不調も長く抱えていた。 

 「自分の気持ちを前に持っていくためにひたすら自分と向き合って、深掘りして、逃げ道をつくらずぶつかったことで、フェンシングだけじゃなく、人生において必要な考え方だったり、自分の心の整理の仕方をすごい学ばさせてもらって。すごい、自分の 好きな自分により近づかせてもらったなと思っています」

 負けた時の言い訳などを探すよりも、自分と向き合うことで人として成長できたと振り返った。

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