第22回 山田菜々「卒業SP」(下)
NMB48・チームNの副キャプテンを務める「けいっち」こと上西恵が、毎週ゲストを迎えて“若者代表”としてオピニオンを展開するコーナー。こちらでは、紙面で掲載しきれなかった「こぼれ話」を大特集。記者の質問も交えて、実際の取材現場を再現します。今回のゲストは「なな」こと山田菜々。紙面のテーマは「卒業スペシャル」でした。
-今までで一番の思い出は何でしたか? け「いろんなことやったと思うけど…」な「やっぱり、3周年の大阪城ホールコンサートですね。アイドルとして、一番大きな夢が城ホールの舞台に立つことやったから…。疲れも全然感じなかったし、『これが城ホールの景色か~』って。ホンマに幸せでした」
け「あれはすごかったよね」
-一番つらかったことなどは…。 な「体力的には、この間のアリーナツアーで、新曲から30分ぐらいぶっ続けで踊るところあったんですけど、あれが何よりもしんどくて…。舞台からはけようとも思ったんやけど、最後の曲でさや姉(山本彩)と目があった瞬間『しんどいな!』って言ってたから、私だけじゃないんやと思って頑張りました(笑)」け「私は最初は全然しんどくなかったんですよ。本気で踊ってないんかな?とか思ったけど、最後の武道館だけ、メッチャしんどかった」
な「アドレナリンのせいかな?」
け「わからんけど…」
-精神的にしんどいことはありませんでしたか?
な「うーん、ほとんどなかったんですけど…、『北川謙二』のとき、ゆいはん(横山由依)が兼任になったじゃないですか。そこで私の“順番”も1つ落ちて、一瞬ヤバいって思ったけど、すぐに立ち直りました。ていうか、立ち直るほども落ち込んでなかったかも…。正直、NMBではあまり壁にぶつかったことないから、これからが心配ですね」
-山田さんに卒業の決意を聞かされて、上西さんはどう感じましたか? け「正直…、菜々ちゃんがNMBから抜けたらヤバくない!?って思ったし、ライブの時とかどうするんやろうって。菜々ちゃんやさや姉がやってくれてることって、他のメンバーがそう簡単にできることじゃないんですよ。さや姉も、ライブに菜々ちゃんがいることで安心感があったと思うし…。とにかくヤバいなって思いました」 -山田さんは、卒業を止められることはなかったとおっしゃいましたが…。 な「そうですね。私も、メンバーに卒業しようと思うって相談される時は、あまり止めないです。何回かあるんですけど、卒業したいって思ったときに卒業するのが、嫌な感じで卒業するんじゃなければ、一番いいんじゃないかなって。私自身も、誰かに『今や!』って言われた気がしました」 -お2人はラジオも一緒に担当されてますね。 な「けいっちは最近、開花してきたんですよ(笑)。あと、(共演の)モンスターエンジンさんも、けいっちのいじり方をマスターしてはるんで」け「私が入ったときは、ななちゃんが暖かい雰囲気を作ってくれて、話を振ってくれたから安心できたけど、私これからどうしようって、ちょっと心配です」
-シングルでは11曲、すべて選抜入り。思い入れのある曲などはありますか? な「そうですね…。いろんな曲があります。さや姉との『友達』もそうですし。実際、コンサートの時に、自分が歌いたい曲と、スタッフさんが勧める曲を全部挙げたら、すごい曲数になって…、削ったぐらいですから。こんなに歌える歌があって良かったなって思いましたね。オリジナル公演もやってないのに、すごい恵まれてるなって」 -ちなみに、山田さんにとって、“2トップ”の山本さん、渡辺さんはどういう存在でしたか? な「さや姉は…、やっぱりすごいなって思いますよ。自分とはタイプがまったく別やから、一緒にいると安心しますね。コンサートとかで、私が台本忘れたときはフォローしてくれるし、なんやかんやでやっぱり全体をよく見てますよね。でも、さや姉も天然なので、うまくコミュニケーションがとれないところもあるんですけど(笑)。それはそれでうまく笑いになったりしましたし。みるきーは…、何て言うんやろ、ああいう、フニャッとした感じですけど、みんなが言えないようなことでも、スッと言ってくれるんです。ゆいはんが来てくれて、選抜が発表されて、順番が下がって一瞬落ち込んだ時も、『菜々ちゃん、大丈夫?』って話しかけてくれて。やっぱりそういう時って、声かけずらいじゃないですか。そういうときでも自然に近づいてきてくれて、すごくありがたかったですね」 -今後について、考えていることなどは。 な「私、何か勉強したいんですよ。でも、何を勉強したいかわかれへんから…。何か1つを突き詰めたいんですよね。例えば、東京に行くとして、お部屋とかもオシャレにしたいじゃないですか。そういうのでもセンスがあれば、友達とか部屋に呼びたいなって思うんですけど」 -では、卒業する山田さんから、上西さんに贈る言葉があるとすれば…。 な「けいっちも、すごい気遣いができる子なので、そんなに重たく感じずに、楽しんでもらえたらいいなって思います。すごいみんなから愛されるし…。下の子から慕われてるのをよく見るんですよ。後輩って素直じゃないですか。怖い人のところには行かないし(笑)。そういうのをみると、すごいなって思います」 -逆に、上西さんから山田さんに贈る言葉を。 け「最初は、年上ってだけで緊張して、ホンマに最近まで全然しゃべれなかったんですよ。ラジオ一緒になりたての時だって、2人で車に乗ってるときも緊張してて…」な「え~、マジかよ!(笑)」
け「菜々ちゃんがいっぱい、ご飯とか誘ってくれたおかげで、どんどんさらけ出すようになったんです。私、一日にあったことはだいたい(川上)礼奈に話すんですけど、菜々ちゃんに聞いた卒業の話は、絶対に話さなかった(笑)。仲良くなれてすぐの卒業やから、もっといろんなことを学びたかったなとも思うんですけどね。副キャプテンになったときも、菜々ちゃんに『そんなに考えんでええねん!』って言ってもらって、楽になれたし…。でも芸能界から卒業するわけじゃないし、これからも学べると思うんで」
-では最後に、山田さんからファンの皆さんへメッセージをお願いします。 な「そうですね…。やっぱり応援して下さる方がいなかったら、ステージに立つこともできなかったと思うんです。アイドルとしての夢だった、大阪城ホールに立つという夢もかなえさせてもらって、本当に感謝しています。ただ、芸能界をやめるわけではないので、これからももっと、皆さんに喜んでもらえることができたらと思っています。これからも応援お願いします!」