第22回 山田菜々「卒業SP」(上)

なな(右)の卒業を惜しむけいっち
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 NMB48・チームNの副キャプテンを務める「けいっち」こと上西恵が、毎週ゲストを迎えて“若者代表”としてオピニオンを展開するコーナー。こちらでは、紙面で掲載しきれなかった「こぼれ話」を大特集。記者の質問も交えて、実際の取材現場を再現します。今回のゲストは「なな」こと山田菜々。紙面のテーマは「卒業スペシャル」でした。

 -今回はファンの方から、山田さんへの質問を募っています。まず「卒業後の不安はありませんか?」との質問ですが…。

 なな(以下「な」)「あ~、もちろんありますよ。活動の拠点は東京に移すんですけど、やっぱり全部に対して不安です。普段から不安がいっぱいなわけではないですけど、改めて考えたら…。やっぱり1人なんで、助けてくれる人がいないわけじゃないですか」

 -今までは、やはりグループの中で助け合いがありましたか。

 な「はい。自分が何かを忘れたりしても、他のメンバーがフォローしてくれたり、覚えられないことでも、分担して覚えてくれたり…。あと、もちろんアイドル活動をしてたら、いわゆる『アンチ』の方もいらっしゃるわけじゃないですか。そういう人たちに『無理でしょ』って思われてることに対して『見とけよ!』っていう気持ち、反発心があるから、それで絶対にやらないと!っていう気持ちになってます(笑)」

 -ただ、ネットでの反応など見ていると、山田さんには「アンチ」が少ないんじゃないかと思うのですが

 け「うん、そうやと思う」

 な「そうなんですよ。少ない方やと思います。だから逆に、人気あるんかな?って思うんですけど(笑)。アンチの人が出てきたら、人気も出てきた証拠みたいなところがあるじゃないですか」

 -なるほど…。続いて「上西さんとの裏エピソードはありますか?卒業後はNMBとはどのような関係でいたいですか?」という質問です。

 け「裏エピソード?」

 な「なんかあったかな…」

 け「最近は、あまりご飯とかも行けてないよね」

 -ただ、メンバーでは上西さんにだけ、前もって卒業を伝えていたとはうかがいましたが…。

 

 け「そうそう。最初に言ってくれたよね。だから、卒業発表が終わって、みんなが『全然知らんかった!』って言ってる中で、心の中では『フッ、私は知ってたけどな」って思ってた(笑)。でも言える感じじゃなかったから、『びっくりやな~』ってみんなに合わせてました』

な「みんなビックリして…、カメラマンさんもしらなかったから、後で映像見たらブレてましたね(笑)」

 -卒業後の立ち位置となると…。

 な「私は1人になったら、もちろん自分のためにも頑張りたいし、応援して下さる方のためにも頑張りたいんやけど、NMBにはきっと、バラエティーでやっていきたいとか、女優さんになりたいとか、いろんな夢を持って入ってきた子が多いと思うから、ちょっとでも同じ道に進みたい子の道筋を作れたらなって思います」

 け「メンバーそれぞれの目標になりたいってことやんね」

 な「そうそう。あいにゃん(福本愛菜)は新喜劇でがんばってるから、新喜劇に行きたい子は、あいにゃんの道筋を勉強すればいいし、私もそういうふうになれたらなって。あいにゃんとは卒業した後、一緒になることなかったけど、最後の最後に特典映像の新喜劇で共演させてもらえて、うれしかったな…」

 け「みんないつかは、いろんな道に進んでいくんやもんね…。この間の『青春のラップタイム』のMV撮影で、1期生は卒業生も全員来てたから、懐かしかったよね」

 -続いて、「山田さんといえば、山本さんと渡辺さんの後ろでずっと支えてきた立場だったと思いますが、それ故の思いがあれば教えて下さい」ときています。

 な「それ故の思い…。私は、今となっては、そのポジションで良かったと思いますね。もちろん、いいことも、そうでないときもあったけど、この立場だからこそ、このタイミングで卒業することもできたと思うし」

 -2トップの方は、もう少し背負っているものが大きい、と。

 な「大きかったんじゃないかと思いますね。AKBの篠田(麻里子)さんが、総選挙で『3位という位置は、自分にとってすごくいい位置』って本に書いてはったと思うんです。私も『そうなんやな』って自分に言い聞かせてました。もちろん、もっと頑張らなあかんという思いもあったし、ファンの方でも、センターになって欲しいって言う方もいたし…。でも今になって、卒業を発表して、今までのことを振り返ったら、大きい仕事はその2人がよくやってたかもしれないけど、バラエティーのお仕事はたくさんさせていただいたし、大阪を中心にお仕事ができたことで、大阪の方にも知ってもらえたし…。吉本グループのバラエティータレントとして進んでいくなら、この道で間違ってなかったんじゃないかなって思います」

 -以前、センターになりたいという思いはそれほどなかったとおっしゃっていましたが…。

 な「オーディションのときは、なりたいって言ってたんですけどね(笑)。でも私、センターでもいけるかもって、今は思うんです。プレッシャーがかかるポジションやけど、私はこういう性格やから、そんなに重たく感じずに、いけるんちゃうかなって」

 -その意味では、最初で最後のセンター曲はどうですか?

 な「う~ん、センターというより、曲をちゃんと伝えないとなって思ってるんで、そんなに重たくも感じてないし、でもセンターになったことでファンの方も喜んでくれてるし、なんと言っても、4日後に卒業するのに、センターにしようって決めてくれた大人の人にすごい感謝してます。『私、4日後辞めますよ!』って、ビックリしました(笑)」

 -センターへの思いはあったとしても、終わってみればいいポジションだったなという感じですか。

 な「そうですね。そういう風にとらえた方が気持ちも楽かなって」

 -山田さんは人間力が高い方ですもんね…。担当記者間でも、NMBで一番優秀なのは山田さんだってことで、意見が一致してます。

 な「優秀!?やった-!(笑)

 け「うん、ホンマに優秀やと思う」

 -最後に、卒業後はメンバーとはどんな距離感でいたいですか?上西さんは山田さんとどんな距離感でいたいですか?という質問です。これは上西さんから…。

 け「私は、それまで卒業したメンバーと会ったことが一度もなくて…。別にそう決めていたわけじゃなくて、たまたまなんですけど。でも菜々ちゃんとは、卒業した後もご飯とか行きたいし、相談とかもしたいなって思ってます」

 な「私も!もちろん、すぐに一緒に何かをっていうのは難しいかもしれないけど、やっぱり自分はNMBに育ててもらったという思いはあるから、呼んでもらえたら一緒に何かやりたいし…」

 -ファンの方から頂いた質問はこんな感じですね。後は、卒業を決められた経緯などもうかがいたいんですが。

 け「最終的に卒業を決めたのはいつやった?」

 な「う~ん、8月ぐらいやった」

 け「きっかけは何かあったん?」

 な「それまでもずっと考えてて、総選挙も1つの大きな引き金になったかな。前の年の28位から29位になって、1つ落ちたとはいえ、NMBは全体が結構苦しんだ中で、同じぐらいをキープして…。ただ、上がりもせず、下がりもせずっていう結果を見て、アイドルとしてはこれ以上伸びないかもしれないっていう思いがあって。4年というのは、1つの区切りにもなるって思ったしね」

 け「そうなんや…。私、菜々ちゃんは、何をしても完璧やなって思ってた。パフォーマンスもすごいし、バラエティーも演技もできて。あと、陰ですごいメンバーをまとめてくれて、大変な位置にいたやん。でも、最初はキャプテンだったわけでもなかったし、表にはなかなか伝わってなくて…。人知れず、そういうことがちゃんと続けられるって、すごいなって思ってた」

 な「そうなんかな~。最近、卒業するってなって、いろんな大人の人が『一番いいところは、人に愛されるところやで』って言ってくれるのが、すごいうれしいな」

 け「大人の人に、卒業を止められることはなかった?」

 な「止められなかったな。一番最初に何となく相談したときは『まだまだ頑張ってよ』って言われたけど、決心して話に行ったら『それだけ言うなら、卒業しようか』って、認めてくれた」

 ※ 写真で山田さんが持っているメッセージ入りサイン色紙を、3人の方にプレゼントします。はがきに住所、氏名、本コーナーへの感想などを記入の上、「〒650-0044 神戸市中央区東川崎町1の5の7 デイリースポーツ編集局 NMB山田菜々・卒業記念サイン係」までお送りください。締め切りは4月15日必着。当選者の発表は発送をもって替えます。

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