第33回 吉田朱里(上)「5周年」
NMB48・チームNの副キャプテンを務める「けいっち」こと上西恵が、毎週ゲストを迎えて“若者代表”としてオピニオンを展開するコーナー。こちらでは、紙面で掲載しきれなかった「こぼれ話」を大特集。記者の質問も交えて、実際の取材現場を再現します。今回のゲストは「アカリン」こと吉田朱里。紙面のテーマは「5周年」でした。
-お2人とも、1期生で入ってもう5年ですね…。 アカリン(以下「ア」)「早いよな…」けいっち(以下「け」)「ホンマ早い!」
ア「特にこの5周年は、めっちゃ早い気がします。年を追うごとに、どんどん1年が早くなっていって…」
け「もうそんなにたったんや!って感じですね」
-特に今年が早いというのは、お2人が立場的にやることが増えたという部分も。 ア「そうですね。高校も卒業して、 NMB以外何もしてないから…。時間ができましたね」 -具体的に、こういうことをするようになった、というのは? ア「そうですね…。高校時代は両立が大変だったっていうのがあったんですけど、今はもうNMBのことしか考えてないから、見えなかったことも見えてきたし、(山田)菜々ちゃんが卒業したっていうのが大きくて、菜々ちゃんがやってくれてたことをどうにかして埋めないとって思ってます」 -やはり、山田さんが抜けた穴は、意外に大きかったですか? ア「うーん…、言い方はあれですけど、誰が卒業しても、なるようにはなるんですよ。細かい部分ですかね。円陣の声かけとか、MCでの役割とか。リクアワで来たときにも痛感したけど」け「菜々ちゃんイジりはすごかったですよね(笑)。どんどんみんな言葉が菜々ちゃんに対して出てきたから」
ア「キャラですよね…」
-去年、吉田さんに伺ったときには、大学に行くかどうかもこの1年で決めるという趣旨のこともおっしゃっていましたが…。 ア「そんなこと言ってました?(笑)行く気はなかったんですけど、そのころはあまり調子が良くなかったのかな…。私、結構精神的に波が激しい方なので」け「大学行ってたら、なかなかNMBに集中できにくいところあるかもしれへんよな」
-上西さんにとっては、2014年はある意味停滞し、今年は浮上した転機になりましたね。 け「そうですね。14年はいいことが全然なくて。総選挙も下がったし…」ア「とはいっても、順調ではあったんちゃう?」
け「Nとかも、最初のころはあまり順調じゃなかったし…」
ア「そうやったなあ…」
-4周年の時に、木下(春奈)さんにも伺いましたが、旧チームNは、最後はあまり流れが良くなかったと…。 ア「正直、良くはなかったですね。組閣が決まって、みんなバイバイってなっちゃったし、組閣前も、チームとしてはっきり目標が見えてなくて、個人プレーに走っちゃったり」け「結構私たちも、空回りしてたよな…」
ア「まあ、そういう時期じゃなかったって事なのかもしれませんけど」
-1年目から振り返ると、吉田さんは特に最初からグッと…。 ア「そうですかね?確かにグッと行きましたけど、グッと落ちましたからね、私(笑)」 -最初に覚えているのは、デビュー曲のPVでも、個人カットがあったりとか。 ア「そうですね。ある意味私の全盛期というか(笑)」 -逆に上西さんは、16人だったら16番目だったと。 け「そうでしたね…」ア「そう考えたら、恵ちゃんすごいよな!」
け「最初から結構仲良くて、「リンリン」「ちっち」とか呼び合ってたな(笑)」
ア「恵ちゃんもすぐにぐんぐん上がってきてたし、仕事で一緒になることも多かったよな。メンバー内の順位とかは、昔ほど気にならないですけどね。今は、自分のやるべきことがはっきりあるので」
-1回上がって、落ちたというのは…。ア「セカンドシングル「オーマイガー!」では選抜から外れ、お休みをしていた期間がありました。」-その辺のつらさは、上西さんともよく話しますね…。け「そうですね」 -再スタートということで、一度外からNMBを見たことで、何か違う見え方もあったかと思います。 ア「そうですね…。休んでる間も、ずっとNMBのことは見てました。遅れちゃうっていう焦りがあったから、出たシングルは全部自分で覚えたし、やった方がいいと思ったことは全部やりました。AKBさんのカップリングで覚えておいた方が良さそうなのを覚えたり」 -戻って来るときに、当然不安はあったと思いますが…。 ア「やっぱり…、戻って来るときは、研究生メンバーとか、休んでいる間に私の穴を埋めてくれてたメンバーもいたから、堂々と公演に出るのも気が引けたんです。でも、私もここでちゃんとしないと、これ以上遅れ取ったら先はないって思ったし…。そんな中、『ナギイチ』の選抜に選んでいただきました。もちろん、『何で入ってくるん?』って思った子メンバーやファンの方もいただろうけど…」 -迎える側だった上西さんとしては、どのような思いがありましたか? け「その時は、いっぱいしゃべりかけていいのか、アカンのか、正直迷ってましたね…」ア「そっちも大変だったよな…」
け「イヤかな?とか思ったりもして」
ア「だから、最初はずっと(松田)栞と一緒にいましたね」
-戻ってきたのは、2年目の春ですか。 ア「そうですね。とにかく頑張ろうっていう思いでやっていました。』 -お2人は、タイプは違うと思いますが、お互いに刺激し合う存在だとも思います。最初の印象はいかがでしたか? ア「最初は…。おとなしくて、学校とかで一緒になったら仲良くならないタイプかなって(笑)。私は入る前からダンスとか習ってて、チャラチャラしてたってわけじゃないけど、芸能界への意識は持ってたし…。あと、滋賀県から来てるのか~っていう印象(笑)」け「田舎の子っていう感じやんな(笑)菜々ちゃんも『何でこの子受かったんやろ』って思ってたらしいし」
ア「正式に入る前に、親と一緒の説明会があったんですけど、ママが『すごいお目目の大きな子がいたわね~』って言ってたイメージ(笑)」
け「あのころは、今より人見知りが激しかったんで、全然しゃべらへんかったな…」
ア「でも、どんどんあか抜けていって、すごかったですね」
-吉田さんの印象は、逆に最初からあか抜けてたと思うんですが。 け「そうでしたね。前髪も上げて、今時の子って感じで。2つ年下なんですけど、結構『みんな、掃除しよ!』とか仕切ったりしてて、ちょっと怖いって思ってました。イケイケでしたね(笑)」ア「そうかな…。はっきりしたタイプだったかもしれないけど」
け「何のきっかけで仲良くなったんやろ?」
ア「うーん…、2人とも長女なんですよね。だから考え方が合った部分もあるし、どんどん近いポジションになってきて、相談することも増えたし…。いつまでも人見知りではなかったし(笑)」
-そこから進んで、3周年、4周年と来ました。結果も出たし、目標が見えなくなった部分もあったし…という、手探り感があったかと思います。 ア「そうですね。3周年は、紅白に向けた1年で、3周年のコンサート後に紅白出場も決めて、みんなで1つの目標に向かって進んでたから、NMBとしてすごく調子が良かったと思うんです。でも4周年は…、ちょっと何か、モヤッとした1年やったな」け「微妙やったな…」
ア「組閣もあって、どこのチームもどうしたらいいかわからなくなった部分があって、なおかつはっきりした目標もちょっと見えなくなってて」
け「ドーム公演を目指すには、やっぱりちょっと早すぎたと思うし」