第30回 三田麻央(上)「オタク」
NMB48・チームNの副キャプテンを務める「けいっち」こと上西恵が、毎週ゲストを迎えて“若者代表”としてオピニオンを展開するコーナー。こちらでは、紙面で掲載しきれなかった「こぼれ話」を大特集。記者の質問も交えて、実際の取材現場を再現します。今回のゲストは「まおきゅん」こと三田麻央。紙面のテーマは「オタク」でした。
-三田さんは、本当に多才ですよね。 まおきゅん(以下「ま」)「そうなんですかね…。次々に興味を持てるものが増えていっちゃって」けいっち(以下「け」)「ホンマすごいよね」
-上西さんは、絵などは得意ですか? け「小さいころは、めっちゃ好きでした。自分で才能がないなっておもって、描かなくなったんですけど、昔はコンクールとかにも出したり」ま「へえ~、すごいですね」
け「でも、出したくても、私なんかがコンクールに出したりしたらどう思われるやろって被害妄想が出てきちゃって、やめました(笑)」
ま「何でそんな(笑)」
-そこまでいくと、なかなか重症ですね…。絶対に何も思われないと思いますが。三田さんの場合は、周囲の目とかは関係なく…。 ま「そうですね。周りは関係なくて、自分が楽しければいいっていう感じです」 -2次元の世界も、やはり奥が深いということですが…。 ま「結構難しいんですよ。同類だって思って近づいて行っても、“地雷”というか、その人が受け付けていない部分があるというのは、いくつもある話なので…」け「え~、大変そう…」
ま「だから本当に、同じ趣味がバチッと合う人はあまりいないので、浮いてしまうというか。今のNMBに、私と同じタイプの人はいないですね。最近は石塚(朱莉)を、私の好きな作品のライブを見せたりして、教え込んでます(笑)」
-上西さんは、率直にこの世界観はどう思います? け「素敵やなって思います。これだけハマってる人がいるっていうのは、魅力的な世界だってことだと思うし。私は少女漫画が好きで、特に『NANA』が好きだったんですけど…」ま「私も好きです!」
け「ただ、私はイヤな意味で現実的というか、あまり想像を広げられない方なので、それがイヤで…。もっと想像力を豊かにして、自分が楽しめる場所を作りたいんです。趣味が欲しいんですよね。まおきゅんは趣味がたくさんあるから、本当にうらやましくて」
ま「最近もまた増えまして(笑)」
け「何が増えたん?」
ま「刀です」
け「刀?」
ま「これも『女性向け』と言われるジャンルなんですけど、日本刀を擬人化したゲームがはやってまして、それからなんですけど、でも刀自体に興味が出てきてしまって、刀の本を買ったり、展示会を見に行く予定立てたりで、今めっちゃ詳しいんですよ(笑)」
け「さすがや!」
-なかなか圧倒される世界観ですが、一度興味を持ち出したらそこまで行ってしまうという好奇心と行動力はすごいですね。 け「私も、ハマりだしたらとことん行くタイプなんですけど、ハマるものが少なすぎるんですよね、今、何に興味がある?って聞かれたら、音楽としか答えられなくて。美容とかファッションにも興味がないし、休みの時も音楽聞くか、ピアノ弾くかとかで…」ま「私は、これが興味がある!ってなったら、ずっとそれを調べてるので…」
-アイドルファンも「オタク」と呼ばれることは多いですが、気質が通じ合うことはあったりしますか? ま「ありますあります!握手会とかでも、私のファンの方だけじゃなくて、他の人のファンの方が、いろんな話を聞いて欲しくて来たっていうこともあって、それでわかり合えたりするんで、やっぱり同じなんだなっていうのはありますね(笑)」け「私も、何かハマれるものあるかな…」
ま「音楽が好きなんだったら、音楽機器とか、ヘッドフォンとか、そういうの調べていったら楽しそうですね。私、文房具も好きなんですよ。自分でインク作ったりとか」
け「インクを作る!?」
ま「作れるんですよ。まず自分の基本の色を選んで、そこから調合していって、じぶんだけのインクを作って、それに合った万年筆を選んだりとか、手帳を作ったりするのも好きなんです」
-それはもう、アイドルというレベルを超えてますね…。 け「何かもう、すごいですよね。才能があふれすぎてる…」ま「趣味のために仕事を頑張るというところはありますね」
-もう三田さんのファンやNMBのファンは、三田さんがそういう人だという風に受け入れてるんでしょうね。
ま「そうですね。『三田はこっち側だ』って思われてます(笑)
-上西さんは、少女漫画のどういうところが好きなんですか? け「少女漫画ならなんでも好きなんですけど、実は結構、ドロドロの話が好きなんですよ。ひねくれた話が好きで、ひねくれた女の子も好きやし」ま「私も、ひねくれた話好きやな~」