ＮＭＢ４８・チームＮの副キャプテンを務める「けいっち」こと上西恵が、毎週ゲストを迎えて“若者代表”としてオピニオンを展開するコーナー。こちらでは、紙面で掲載しきれなかった「こぼれ話」を大特集。記者の質問も交えて、実際の取材現場を再現します。今回のゲストは「なぎさ」こと渋谷凪咲。紙面のテーマは「ラジオ」でした。

　－４期生は、渋谷さんや西村さんのように早めに抜てきされたり、メンバーごとに差が大きい期生だったのではないかとも感じるのですが…。

　な「そうですね…。研究生で、私が初めてセンターになったときに、私は研究生の中でも本当にぽんこつで、ダンスも下手で、しっかりもしてないのに、選抜のお仕事とかもあって、みんなも悔しかったと思うし…。公演の反省会の時にも、ダンスの先生とかに『お前がいるから公演がメチャクチャや！お前がセンターなのに足を引っ張ってるんやぞ！』って怒られたり…。でも今思うと、センターやから自覚を持てっていう意味で言って下さってたんだと感じるんですけど、そのおかげで、悔しい気持ちや申し訳ない気持ちがあって、誰よりもやらないといけないと思って、プレッシャーもあったけど覚悟も決まったんで、それですごく強くなれたと思うんです。だから、研究生をやってて良かったなって感じてますし、できないなりにやれることをやらないとって思ってたんで。でも、そのころはやっぱりつらかったですね。私よりできる人がいっぱいいるのに、前に出るのは申し訳ないけど、でも申し訳ないと思ったらいけないし、ちゃんと納得してもらえるまでやらないとって思ってました」

　け「そこまで言われてたり、悩んでたりっていう姿はあまり見せてなかったんで、強いなって思います」

　な「私のお父さんがすごい強い人で、メールアドレスが『妥協なし』なんです（笑）。すごく熱くてしっかりしてて、逆にお母さんがすごい天然なんですよ。だから２人の血が混ざってるのかなって（笑）」

　－渋谷さんは、上西さんをどう見てましたか？

　な「けいっちさんは、トークが本当に…。仕切りとか上手だなって思って」

　け「ホンマか？（笑）」

　な「トークが苦手って言ってるのが信じられなくて。ライブとかでＭＣとか任されて、泣いてるところとかも見てるんですけど、本番では上手やからすごいって思います。あと、Ｎさんの公演も見せてもらったことあるんですけど、けいっちさんがすごくきれいで…。ダンスも的確で、しっかりしてて、私にはない部分がたくさんあって、うらやましいなって思います」

　－逆に、意外にこうだなって思った部分などは。

　な「めっちゃいい人で優しいんですけど、怒るときはめっちゃ怒るんです。携帯殴ったりとか（笑）」

　け「そやな～。例えば、紙コップを公演中に使うのって禁止なんですよ。こぼれて衣装にかかっちゃったりするんで。私的には、別に使ってもいいんですけど、使ったら全部飲み切って欲しいのに、結構中身少しだけ残しちゃう子がいて、それを誰が片付ける？ってなった時に、誰も行かないから、私が捨てること多いんです。だから昨日も『もう、ホンマに、誰！』って怒鳴っちゃいました（笑）。あと、この間、『みんな、○分からやからよろしく』って声かけたら、誰も返事しなかったんで、イラッときて『返事しいひんの！？』って怒ったら、ゆーり（太田夢莉）ちゃんが『すみません、はい』って（笑）」

　な「でもけいっちさんは、ホンマに正しいことを怒ってるから…。ＮＭＢの中のイエス・キリストみたいというか。私の中では、門脇佳奈子さんとけいっちさんは本当に正しい人で、そのお２人がやってることは間違いないなって思ってて。なかなか言いにくいじゃないですか、そういうことって。私も思うことはいっぱいあるんですけど、公演中は片付けないといけないのに散らかしっぱなしとかで、思うけど言えないから、結局１人でやるしかないんですけど、言えるのはすごいし、言わないといけないなと思いますね」

　け「最初は、あまり怒らなさすぎて、先生とかに『恵は全然怒らへんからあかん。副キャプテンならもっとちゃんと言えるようにならないと』って注意されて。昨日も、円陣とかで話聞いてないこと多いから、『ちゃんと話聞いて！』って反省会で注意したら、先生に『そうやってちゃんと怒れるのはいいことやで』」って言っていただいて…。メンバーはみんなおしゃべり大好きで、かわいいんですけどね」

　－渋谷さんはＡＫＢとの兼任もありましたが、違いなどは。

　な「ＡＫＢには、ＮＭＢみたいな毎回の反省会とかはないんですよ。あと、ＮＭＢは先生が上で公演を見て下さって、１人１人のダメ出しとかもして下さいますね。ＡＫＢは、個人個人でどれだけできるか、個性を出せるか、っていう部分があって、どっちもそれぞれに良さがあると思いますね」

　け「あと、なぎちゃんいつもニコニコしてるから、あんまり感情がないのかな？って思ったこともあるんですけど、ちゃんとイヤなことはイヤって思ってるし、出すようになりましたね。アカンと思ったことは、しっかりみんなの前で言うし、言い方悪いですけど、ヘラヘラしてるだけじゃないというか（笑）

　な「最近、ずっと日記をつけてるんですよ。お仕事での反省とか、感じたこととかあるじゃないですか。そういうのをパッパッと書くようにしてて、そしたら次またお仕事が来たときに、それを見て『あのときはこうだったから、今回はこうしよう』とか考えたり、パフォーマンスがすごい人の映像とか見て、例えば、彩さんのここがすごかったとか、次の曲ではこうしよう、とか書くようになって、意識が高まりましたね」

　－日記を書くようになったきっかけはあったんですか？

　な「いつも、お仕事終わってからいろいろ考えるんですけど、『あれ？この失敗前もしたな』ってなることが多くて、ちゃんと書かないとアカンって思うようになったんです。選抜でもいい場所にいさせていただいているので、しっかりしないとアカンと思うので」