第25回 須藤凜々花(下)「哲学」

 NMB48・チームNの副キャプテンを務める「けいっち」こと上西恵が、毎週ゲストを迎えて“若者代表”としてオピニオンを展開するコーナー。こちらでは、紙面で掲載しきれなかった「こぼれ話」を大特集。記者の質問も交えて、実際の取材現場を再現します。今回のゲストは「りりぽん」こと須藤凜々花。紙面のテーマは「哲学」でした。

 -須藤さんは東京から出てきて、大阪で1人暮らしだそうですが、なじむのは早かったですか?

 り「う~ん、自分ではわからないです」

 け「りりかに関しては、なじむというより、みんながりりかに興味があって、みんなから近づいてたから、早くなじんでたと思いますね」

 -ドラフトでは一番スポットを浴びる立場になりましたが、一番行きたかったチームはどこでしたか?

 り「それは…、やっぱり家から通えるAKBさんの、チームBがよかったです。自分のキャラを一番生かせるかと思って。ただ、とにかくどこでもいいんで、入りたかったんです。指名してくれた3チームの中では、キャプテン(山本彩)に引いて欲しかったんで、うれしかったですね」

 け「最初は、ダンスが上手そうな子がいたんで、その子にしようかとも言ってたんですけど、りりかがしゃべり始めた瞬間に、みんな『メッチャおもろいやん!』ってなって、資料とか見たら変な一面もたくさんあって、りりかにしようってなりました」

 -資料については、どんなことが書かれてたんですか?

 け「やっぱり目立ったのはダンスに関することで、苦手なんやなって。『ここ天』をいきなりやらせるのはかわいそうじゃない?ってなったんですけど、やっぱりこの子が欲しいっていう思いの方が強かったです」

 -実際、公演にでるまではそれなりに時間が…。

 り「メッチャかかりましたね」

 け「そうやったなあ。目(網膜剥離)で休んだこともあったし…」

 -その間の心境はいかがでしたか?

 り「いや、もう…、恐ろしかったですね。すごい精神状態でした。“死ぬか生きるか”みたいな感じで。辞めようとは思わなかったですけどね。公演も『ここまでできたら出られる』っていう基準とかがあれば、まだ希望があるじゃないですか。終着点というか…。でも、自分でやらなきゃいけない状況で、危機感とかも足りなかったし…。もう始まってた公演だったから、全体レッスンがなかったんですよ。先輩とのコミュニケーションも兼ねて、いろいろ聞きながら頑張れっていう感じでした」

 け「そうやったなあ…」

 り「一回、全体で合わせてみようっていう日があって、私が全然できなかったんですよ。それからけいっちさんがすごい教えて下さって」

 け「私もずっとダンスできなかったから、気持ちがわかり過ぎて…。違うって言われても、どこがどう違うか細かく指摘してくれないとわからなくて、でもみんな結構できちゃうから、そこが違うとしか言われへん状態でしたし」

 り「ポジションを覚えるのが難しかったですね」

 け「私も最初の公演で、ポジションでめっちゃ怒られて…。『ライダー』なんて、ポジション2パターンしかないのにできなくて、AKIRAさんにめっちゃ怒られました」

 -ドラフト生は、合宿などかなり厳しかったという話ですが…。

 り「厳しかったですね。スパルタでした。初めて大人に怒られましたね(笑)。子どものころは、怒られることなかったです。でも、ここに入ってから毎日怒られてます(笑)。でも、うれしいんですよ。私のために怒って下さってるんで、ありがたいなって思います」

 -上西さんの指導はいかがでしたか?

 り「もう、めっちゃ優しかったです」

 け「いや、でも、ちょっと厳しくしたときあったやんな?」

 り「ありましたっけ?」

 け「自分でも、ちょっと言い方きついなって思いながら言ったことあった気がする」

 り「いや、全然ですよ。すごい丁寧に一から教えて下さって」

 け「教えてる時に、『だから、ここはちゃんと伸ばす!』とか…」

 り「それだけじゃないですか(笑)。全然優しいですよ」

 -上西さんから影響を受けた部分などは…。

 り「影響(笑)…、めっちゃ受けてますね。『○○ぴーなっつ』とかも最初、移っちゃって」

 け「使ってるっけ?」

 り「そんなに使ってはないですけど、親と話すときについ出ちゃったりとか。なんか、すべて影響されてますね。性的嗜好とかも…(笑)」」

 け「なんなんそれ(笑)」

 り「すごい“脱ぎたがり”なんですよ。しょっちゅう裸でいて、私も『そのうちなるよ』って言われて、絶対ならないと思ってたんですけど、今では家ではそんな感じです(笑)」

 -大阪の暮らしは、東京に比べてどうですか?

 り「最初は、めっちゃイヤでした。怖いなって思ってて。今ではすっかり慣れて“大阪の女”になりましたけど」

 け「私も滋賀から出てきたから、最初は大阪に戸惑った部分はあるな…。別に住みにくいとは思わないけど、やっぱり滋賀が好きです(笑)」

 -須藤さんから見て、上西さんの意外な面などはありますか?

 り「意外と言うと…、優しいと思ってた10倍以上優しかったです。自分の考えが変わりましたもん。ここに入る前は、センターになって、総選挙1位になるまで辞めないぞって決めてたんです。ある意味、周りを蹴落としていくグループだと思ってたんですけど、今はグループのために何でもしようって思うようになりましたね」

 け「うれしいな~。これからも一緒に頑張っていこうね!」

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