勘三郎さん四十九日 七之助まだ悲痛
昨年12月5日に急性呼吸逼迫(ひっぱく)症候群のため57歳で死去した歌舞伎俳優・十八代中村勘三郎さんの四十九日法要が22日、都内の自宅で行われ、歌舞伎俳優の中村橋之助(47)、中村獅童(40)ら親族や関係者ら約50人が参列した。
法要は午後5時から行われたが、午後6時過ぎに、二男の中村七之助(29)が自宅から姿を見せた。
今月2日に開幕した新橋演舞場公演「壽 初春大歌舞伎」(26日千秋楽)の夜の部出演のため劇場へ向かうためで、七之助はデイリースポーツの呼びかけに応じ、法要について「みなさんにこうしてお集まり頂いて本当にありがたい。うれしいですよ」と感謝の言葉を口にした。 父の死については「まだ受け止められないですよね」と寂しげな表情を見せ、共演の橋之助とともに足早に劇場へと向かった。
参列した関係者によると、四十九日法要は、ユーモアあふれる勘三郎さんの思い出話に花が咲き、笑い声も聞こえたという。祭壇には遺影と遺骨が置かれ、参列者が手をあわせ焼香した。納骨は今後予定しているという。