原哲男さん逝く…吉本新喜劇座長で活躍
吉本新喜劇の座長として長く活躍した俳優の原哲男(はら・てつお、本名柳原哲也=やなぎはら・てつや)さんが、11日午後3時6分、肝がんのため堺市の病院で死去、78歳。熊本市出身。葬儀・告別式は近親者で済ませた。昭和の吉本新喜劇で座長を務め「誰がカバやねん!」というギャグで人気を集めた。新喜劇の舞台を離れてからは、映画やテレビドラマなどで活躍した。
四角い顔に黒縁眼鏡でお茶の間に親しまれ、「誰がカバやねん!」などのギャグで人気を集めた原さんが、78歳で人生の幕を閉じた。
原さんは1962年に吉本興業に入社。新喜劇で故岡八郎さん、花紀京らと座長を務め、「お笑いの吉本」を大きく発展させた。
90年代に新喜劇を卒業したが、その後も地方公演の舞台には出演。また、「てなもんや三度笠」に出演後は、親交のあった故藤田まことさんとも数多く共演。映画やテレビドラマにも活躍の場を広げ、「スチャラカ社員」「花の駐在さん」「新・部長刑事」などでも存在感を発揮した。オリバーソースのCMも人気があった。
2004年12月18日に「第33回上方お笑い大賞」で吉本新喜劇歴代座員一同として、審査員特別賞を受賞したのが最後の公の場となった。関係者によると、血管に関する病気を患ったことで表舞台を離れ、4年ほど前からは、がんを患い闘病していたという。
昨年1月に夫人を亡くして以降は、娘さんのサポートを受けて療養を続けていたが、ついに帰らぬ人となった。