杏樹、夫の死に「どこか信じられない」
女優・鈴木杏樹(43)の夫で、1日に入院先の米国の病院で病死した外科医・山形基夫さん(享年56)の通夜が13日、東京・築地本願寺でしめやかに営まれ、鈴木と親交のある俳優・渡哲也(71)ら親族、関係者2000人が参列した。
憔悴(しょうすい)しきっていた鈴木は「どこか信じられない」と、すべてを受け入れられないようだった。病名は明かさなかったが、山形さんは数年前から病と闘い、亡くなる1週間前に治療のため渡米した。容体が急変したのは1日早朝。今にもそばに行きたい気持ちを抑え、鈴木は日本テレビ系の情報番組「ZIP!」に出演した。本番終了の3、4時間後、最愛の夫は旅立った。
亡くなる直前、現地の医師から「耳に電話を当てるから」と言われ、国際電話で名前を呼びかけて「ありがとう。よく頑張ったね」と言葉をかけた。意識を失っていた山形さんは妻の声に一瞬、笑ったようだったという。そう振り返ると、涙がほおをつたった。
渡米する際、夫は「じゃあね!」と明るく出発した。「今生の別れとなるとは思わなかった」と、鈴木は声を震わせた。