須藤薫さん送る会に佐野元春「つらい」
今月3日に骨髄異形成症候群のため亡くなった歌手の須藤薫(すどう・かおる、本名相馬薫=そうま・かおる)さん(享年58)を送る会(葬儀)が12日、都内で営まれ、歌手の佐野元春(56)、杉真理(58)、音楽プロデューサーの松任谷正隆(61)ら500人が参列した。
デビュー前から須藤さんと親交のあった佐野は「同じ時代を生きた仲間ですから。仲間を失うことはとてもつらいことです」と一言。突然訪れた別れにやるせなさをにじませた。
季節が巡っても故人の思い出がよみがえるように、祭壇は桜やマンサク、ひつぎの周りには菜の花と、式場内は季節の花で彩られた。「涙のステップ」など多くの楽曲で編曲を担当した松任谷は、「向こうのでもちゃんと段取りを踏んで天国へ行ってくださいね。くれぐれも間違いの無いように」と“最後のアドバイス”を送った。音楽活動のパートナーだった杉は「ユーミンが『音がするほどぶっ飛んでる』と言ったほど想定外でかわいい人でした」と振り返り、「愛しているよ、またね」と遺影に語りかけていた。