海老名香葉子さん藤さん秘話明かす
藤圭子さんのデビュー曲「新宿の女」や代表曲「圭子の夢は夜ひらく」の作詞を手がけ、今年3月に亡くなった作詞家・石坂まさをさん(享年71)をしのぶ会が23日、都内で行われ、先代林家三平さんの妻でエッセイストの海老名香葉子さん(79)が「ただ無念」と藤さんの死を悼んだ。
藤さんは、16歳の頃、北海道から石坂さんに連れられ上京、1年ほど海老名家に預けられ生活していたという。その後も交流が続いた“東京のお母さん”は「(本名の阿部純子から)純ちゃんはキャンペーンが終わると、ファン50人をわが家に連れてきて、ご飯を食べさせた」と懐かしがった。
宇多田ヒカルが小学生になってからも頻繁に訪れ、「おかみさん、この子は天才よ」と歌声の入ったテープを毎回置いていったというが、次第に疎遠に。約15年前、新幹線の車内で偶然に会ったのが最後になった。藤さんは「ごぶさたしてごめんなさい」と泣きながら香葉子さんに抱きついたという。
藤さんは3月の石坂さんの葬儀を欠席。香葉子さんは「米ロサンゼルスで心療科に入院している」と聞いており、「新宿に住んでいたなんて」とショックを隠せない様子。晩年は周囲との関係を絶っていたことを「あんなに人なつっこい人が寂しい状態に追い込まれた。よっぽど苦しいことがあったはず。もっと早く私のところに来てくれたらよかったのに」と悔しがり、涙ぐんだ。