やなせたかしさんの墓、故郷の高知に

 13日に亡くなった漫画家やなせたかしさんの墓が、出身地の高知県香美市香北町朴ノ木に造られる。実家の跡地に公園を整備し、自筆の詩を刻んだ石碑を置く。来年2月に完成、翌3月に納骨式を行う。やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団(香美市)が20日、明らかにした。

 やなせさんの希望で、公園造成は生前の今年9月に始まっていた。「故郷の土はあたたかい」「一本の朴ノ木にぼくはなりたい」などとしたためた詩が財団に託されているという。

 遺骨の上に詩碑を置き、両脇にアンパンマンとばいきんまんの石像が並ぶ。財団が公園を維持管理する。

 財団の仙波美由記事務局長は「やなせたかしの心象風景を感じ取れる場所にしたい。ファンの方に来ていただいて、故人をしのんでほしい」と話している。

 やなせさんは肝臓がんの診断を受けて8月下旬に入院、10月13日に94歳で亡くなった。

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