星野監督、川上氏の死に「大往生か…」

 楽天・星野仙一監督(66)が30日、川上哲治氏の死を悼んだ。日本シリーズの試合前、「勝負にものすごく厳しかった。勝つために、野球の知識だけでなく、いろんな書物を読んでいた。野球に人生をかけていた」と、言葉を選びながら語った。

 9月のリーグ優勝の際には、はがきを受け取った。「最後までしっかりやれ」と書いてあったという。「大往生か…」と、自分に言い聞かせるように話した。

 テレビ局での評論家時代に、一緒に仕事をし、川上さんの運転手を務めることもあった。「ものすごく野球の質問をした。盗まないと損すると思った」と多大な影響を受けた。

 現在、筆で「夢」と書く自身のサインも「監督になったら筆を使いなさい」という川上さんからの教えが元になっている。

 日本シリーズの時期に亡くなり「勝つことが弔いになるか」という問いに、「つなげるなよ」とさみしそうに言った。

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