島倉さん死去 北島も五木も沈痛
半世紀以上の長きにわたって活躍し、その人柄を慕う人も多かった島倉千代子さんの訃報に、芸能界では大きな衝撃と悲しみが広がった。北島三郎(77)や五木ひろし(65)ら多くの歌手仲間が突然の死を惜しんだ。
北島は「最近、お会いしていなかったので、どうしているのかなと心配していました。演歌界の中で、大きなあかりが消えてしまいました。とてもさみしいです」と、ショックを隠せなかった。
1973年のNHK紅白歌合戦でともにトリを務めた間柄。「大先輩でしたが、先輩後輩の枠を超えて本当に親しい友人としてお付き合いさせていただきました。私のことをみんなサブちゃん!と呼んでいただきますが、お千代さんは、サブさま!と呼んでくれて、いつもやさしく接してくれました」と、温かい人柄をしのんだ。
五木は9日からの座長公演「五木ひろし特別公演」を控える大阪・新歌舞伎座で会見し「昭和の歌の時代が終わった」と語った。
訃報が届いたのは舞台けいこ中で「島倉さんとは昨年12月、遠藤実先生のメモリアルコンサートでお会いしたのが最後です。少しお元気ではなかったかなぁという印象でした。まさかご病気だったとは」と、驚きを隠しきれない様子。
五木は島倉さんを追うように、島倉さんが優勝したコロムビア全国歌謡コンクールで優勝。その後、数々の歌番組で共演。「長きにわたって美空ひばりさんと歌謡界をリードされた方。早すぎますね。もっともっと歌を聴きたかった」と、突然の死を惜しんでいた。