淡路恵子さん 錦之介さんと同じ霊園に
11日に食道がんのため80歳で死去した女優・淡路恵子(本名・井田綾子)さんの墓が、元夫で俳優の故萬屋錦之介さんの墓がある神奈川県鎌倉市の鎌倉霊園に建てられることが12日、分かった。10年に自殺した四男・哲史さんも同じ墓に納骨される予定で、“親子水入らず”で眠ることになりそうだ。また、通夜は今月21日、葬儀・告別式は翌22日に、東京・青山葬儀所で営まれることも発表された。
別れても愛し続けた最愛の夫と、死別した愛息と、やっと一緒に安らかな時を迎える。
長男の晃一郎さん=俳優・島英津夫=(52)がこの日、淡路さんが安置されていた東京都豊島区の仙行寺で取材に応じ、淡路さんが生前に鎌倉霊園の区画を購入していたことを明かした。「春ごろまでには墓を建てたい」という。
墓には、淡路さんと錦之介さんの間に生まれ、2010年に自殺した四男の哲史さんの遺骨も納められる予定で、晃一郎さんは「父も哲史も近くにいれば、母も寂しくないでしょう」と亡き母を思いやった。
淡路さんと錦之介さんは1966年に結婚。86年に錦之介さんの不倫により離婚した。それでも淡路さんは自宅の部屋に写真を飾るなど、錦之介さんを生涯愛し続けた。
晃一郎さんは、淡路さんのひつぎに、病院のベッドにまで持ち込むほど大好きだった「ドラゴンクエスト」シリーズのソフトを納めることも明かした。同シリーズは現在まで10作発表されているが「全作入れたい。おふくろは自宅でブランデーのカミュXOを飲みながらドラクエをやるのが好きだったので、お酒も一緒に」と語った。
淡路さんのひつぎはこの日夜に同寺から、都内の安置所に移された。晃一郎さんは「葬儀までにきれいな淡路恵子の顔にしてあげたい」としんみり。
カラオケで歌うなど、越路吹雪さんの大ファンだった淡路さん。晃一郎さんは10年前、淡路さんに冗談で「コーちゃんの曲を流してよ」と“遺言”されたといい、葬儀では母が好きだった越路さんの曲を流すつもりであることも明かした。
なお、この日は晃一郎さんが座長を務める「萬屋錦之助一座」の舞台に出演していた元AKB48の戸島花(25)ら約80人が弔問に訪れた。