山本文郎さん急死…みの悲痛「悔しい」

 26日に死去した元TBSアナウンサーの山本文郎(やまもと・ふみお)さん(享年79)の通夜が27日、千葉県鎌ケ谷市内で営まれた。喪主を務めた妻の由美子さんは、2人が最後に交わした言葉が「愛してる」だったと明かした。山本さんは26日午前2時6分、肺胞出血のため、千葉県内の病院で死去。東京都出身。ワイドショーの司会などで活躍し、「ブンさん」の愛称で親しまれた。葬儀・告別式は28日に行われ、後日、お別れ会が開かれる。

 優しい笑顔で親しまれた山本さんは、最後まで笑顔だった。

 由美子さんによると山本さんは最近まで元気に仕事をしたり、出掛けたりしていた。体に異変をきたしたのは今月21日夜。布団に入ってから胸に痛みを訴え、千葉県内の病院に入院。その後、回復し、25日には長男夫婦、由美子さんと一緒に談笑するなどしていたが、夜になって体調が急変。26日未明に家族3人に見守られながら息を引き取ったという。

 由美子さんと山本さんは08年に結婚。31歳の年齢差が話題になった。由美子さんは「最後に話したのは“愛してる、一緒になれてよかった”という言葉でした。いつもの笑顔で亡くなりました」と沈痛な面持ちで明かした。山本さんは以前から「孫(由美子さんの2人の子供の子)の顔を見るまで元気でいるんだ」と話していたといい、かなわぬ夢に思わず涙ぐんでいた。

 山本さんの急逝を、タレントのみのもんた(69)も悼んだ。自身が司会を務めていた日本テレビ系の情報番組「午後は○○おもいッきりテレビ」で20年間共演。本紙の取材に「残念で仕方ない」と声を絞り出した。昨年9月に番組を降板した際には電話で励まされたという。「“元気出せ”ってね。そのとき“飲もうね”って約束したんだけど、果たせなかった」と悔やんだ。

 山本さんは1957年に早大を卒業後、ラジオ東京(現TBS)に入社。同社の報道・情報番組「モーニングEye」のキャスターや「輝く!日本レコード大賞」の司会などを務め、94年に定年退職し、フリーアナウンサーとして活躍していた。

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