たかじんさん 壮大“ラストSHOW”

 今年1月に亡くなった歌手でタレント、やしきたかじんさん(享年64)を「しのぶ会」が3日、にぎやかに開催された。会場となった大阪市内のホテルには一般参列者3700人が献花に訪れ、夜には秋元康氏(55)、橋下徹氏(44)ら親交があった著名人500人が集結。たかじんさんの映像などが流れる中、トークを交え“ラストSHOW”を盛り上げた。

 続々と集まった友人やファンの数が、たかじんさんの人柄を物語っていた。

 夜の部は司会を務めたフリーアナウンサー・宮根誠司(50)の「ホンマに死んだんか!?」のかけ声でスタート。胡蝶蘭で飾られた祭壇ステージの大型スクリーンでは、在りし日の歌唱シーンや、テレビ番組の名場面が流され、ラストSHOWが上演された。療養中に食べていたスープカレーやタコ焼きの屋台もにぎやかに並んだ。

 34年前に東京のラジオ番組で知り合い、作詞家になることを相談したという秋元氏は「売れない頃に出会った兄貴みたいな方。詞をボロクソに言われたが、あの情熱がなければ作詞家になっていなかったかも。ブレない人でした」。政界進出を後押しされた橋下氏は「たかじんさんがいなかったら、今頃まだ茶髪でブラブラしてました」。在阪テレビ局スタッフからは冠3番組の継続を誓い合う場面もあった。

 安倍晋三首相(59)からはビデオメッセージが届き、前回首相辞任後に励まされ、一緒に温泉に行った思い出が紹介された。昨秋に録音していた未発表曲が「最後の歌声」として披露されると、500人が聴き入った。

 昼間に行われた一般弔問では、開場時にファン1000人が列を作り、最終的に3700人が献花に訪れた。JR大阪駅では、ホテルへの6分間隔のシャトルバス乗り場が長蛇の列となり、急きょ便を倍増。大型観光バスもチャーターされる混雑ぶりに。次々に訪れるファンの対応にはテレビ関係者、ホテル側の計300人があたった。ヒット曲「やっぱ好きやねん」「東京」などが流れる中、たかじんさんに最後の別れを告げた。

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