三田佳子「笑顔が忘れられません」
「失楽園」など男女の濃密な性愛を描いた恋愛小説や、医療を題材にした作品で知られる直木賞作家の渡辺淳一(わたなべ・じゅんいち)さんが4月30日午後11時42分、前立腺がんのため、東京都内の自宅で死去した。80歳。
映画「遠き落日」「別れぬ理由」に主演した女優・三田佳子(72)は「北海道出身らしく非常に大陸的で、おおらかな優しさで見守っていただいた。いつも女性に囲まれていて、あの笑顔が忘れられません」と感謝した。最後に会ったのは約1年前、渡辺さんの80歳を祝うパーティーで、そこでも美女の担当医を紹介されたという。「男女の情念を描き尽くすことに最後までこだわり通したことをリスペクトしています」と、渡辺文学の体現者として語った。