小金治さん訃報に落語界から悲しみの声
ワイドショーの司会、映画やテレビドラマでも活躍した落語家でタレントの桂小金治(かつら・こきんじ、本名田辺幹男=たなべ・みきお)さんが3日午後4時45分、肺炎のため川崎市内の病院で死去した。88歳。東京都出身。
三遊亭金馬「非常にしっかりとした噺(はなし)をする落語家だった。特に大喜利で見せる軽妙でおもしろい受け答えが印象的で、そういった機転が司会業などにも生かされたのだと思う。俳優に転身するときに落語家を辞めないよう引き留めたのだが、年をとってから高座で見るようになってうれしかった。また一杯飲もうと話していたのに残念です」
桂文枝「ここ最近お会いできていなかったのですが、先月、小金治師匠のお話をうかがったところでした…。本当にスマートな方で、ものすごくかわいがっていただきました。草笛が得意でおられ、教えていただきたかったです。残念で仕方ありません」
桂文我「私の会にも毎年参加していただき、いろいろなことを教わりました。引退後も1カ月に一回は電話で『最近の落語界はどうなんだい?』なんてお話をしていました。半年ぐらい前に『大丈夫だから心配しないでよ』とおっしゃっていたのですが…。惜しい方を亡くしました」